特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

  1. HOME
  2. 活動報告ブログ
  3. 寄付先を決めるのは放課後デイサ...

寄付先を決めるのは放課後デイサービスの子どもたち!~ロシナンテ法人インタビュー:ラポール合同会社さま

ロシナンテスの活動は、多くの皆さまからのあたたかいご寄付により支えられています。

この度、組織として応援いただいている団体や企業さまに、そのきっかけや想い、社会貢献の取り組みについてインタビューをする企画を立ち上げました。

第1回目はラポール合同会社さまです。2023年8月に施設内で行われた夏祭りイベントの売上をご寄付いただきました。

ラポール合同会社さまは、発達障がい児童の通所支援事業(児童発達支援・放課後等デイサービス・日中一時支援事業)として、「まなびやかけはし」「まなびや結」の2カ所を運営されています。

私たちが驚いたのは、このご寄付は子どもたちでどこに寄付するか話し合って決めたものだということです。今回はそんなラポール合同会社さんの思いをお伺いすべく、代表社員の馬渡知子さまにお話を伺いました。

夏祭りに向けて企画を練る子どもたち

ロシナンテスを知ったきっかけは?

以前、ロシナンテス理事長の川原さまの存在をテレビで知ったことがきっかけです。

イベントの売上をご寄付いただいたとのことですが、どのようなお取り組みだったのでしょうか?

新型コロナの感染防止のため、3年間大々的なイベントを行えていませんでしたが、今年はかけはし・結の2事業所合同で夏祭りを盛大に行うことになりました。綿菓子、かき氷、焼きそばなどの縁日ブースや、結の利用児童による作品販売、カフェ出店を行い、その売上全額を寄付させていただきました。

手作りの手芸用品を販売
とても器用で驚きます!

児童の皆さんと一緒に寄付先を決めたと伺いました。なぜこのような取り組みをされたのでしょうか。

まなびや結を利用している小学校高学年や中学生、高校生に、将来の就労に意識を向けてもらい達成感につなげるため、何かできないかと考えていました。そこで、療育活動の中で行っている手芸作品の販売と接客マナーの練習を兼ねてカフェを行う事を提案しました。そしてその売上をどの様に使うのか、子どもたちにグループディスカッションをしてもらいました。今回の夏祭りのテーマは「自分以外の誰かのために今私たちができること」です。日頃特に問題が無くても「学校へ行きたくない!」等の不平不満を言い、何をするにも「めんどくさい!」が口癖でやる気のない言動が多い彼らに、いかに自分たちは恵まれた環境で暮らせているのかを知って欲しい思いで提案しました。

ホワイトボードに準備をする子どもたち

児童の皆さんが寄付先を検討するにあたり、気をつけたことや工夫したことはありますか。

私自身が毎月少ないですが自動引き落としでロシナンテスへ寄付をさせていただいていたので、例えばこんな活動をしているところがあるよ!と伝えただけでした。他にも個人的に寄付をしている動物愛護団体やユニセフなどもあげてみましたが、ロシナンテスの活動内容に最も関心を持ったようでした。

子どもたち自身がアフリカの子どもたちについてパソコンで調べ、夏祭り用に壁新聞などを作成し展示しました。大人は強制せず子どもたちに最終決定をしてもらいました。自分たちの狭い世界しか知らない子どもたちにとって、水道が無い、病院が無い、学校が無いなどの大変な環境で暮らしている同世代の子どもたちが、そんな環境の中でも目を輝かせて笑顔で生活しているのを見ることで、大変刺激になったのではないかと感じています。

子どもたちが作った壁新聞

支援してみて子どもたちに心境の変化はありましたか?

彼らはいつも自分自身が満たされることが最優先です。その欲求に満足することはありません。壁にぶち当たると「どうせ・・・別にいいや・・・」と投げやりになる事が多いです。そんな彼らに、自分以外の誰かのために今の自分ができることを一生懸命がんばることで、普段感じたことのない達成感が得られる喜びを知って欲しかったのです。支援させていただきながら、私たちの方が学びと喜びをいただいていることを彼らなりに実感してくれたのではないかと思います。

馬渡さま自身は、国際協力やアフリカに関してもともとご関心があったのでしょうか?

20代の頃に青年海外協力隊としてボランティア活動をしたかったのですが、当時患っていた病気や家庭の事情があり諦め、少ない金額ですが何か所かの団体へ寄付という形で参加させていただいています。大変な環境の中で未来に夢を持ってキラキラ目を輝かせているアフリカや発展途上国の子どもたちの笑顔の写真は私の癒しです!!

また、まなびや結の一人の女性パート社員さんが以前青年海外協力隊としてアフリカでボランティア活動をされた経験をお持ちで、現在もアフリカ布を使った手芸ワークショップをされています。そんなこともあり夏祭りで販売した作品の中にはアフリカ布のアクセサリーがたくさんありました。

子どもたちが作ったアフリカ布のアクセサリーも販売

ロシナンテスへ期待することやメッセージをお願いします。

スタッフの皆さまには、お体に気を付けて末永くロシナンテスの活動を続けていただけますようお願いいたします。少ない金額で申し訳ないですが、今後も寄付で参加をさせてください。

___________________________________________


子どもたちのあたたかいお気持ちと行動に、職員一同、胸がいっぱいになりました。
ラポール合同会社さま、インタビューへのご協力誠にありがとうございました!