眼科にサングラスを寄贈、標高の高いザンビアで必須のアイテム
2024年2月12日、ライオズクラブ国際協会332-C地区眼鏡リサイクルセンター運営委員会さまよりご寄贈いただいた1,000本のサングラスを、ザンビア中央州のカブエ中央病院にお届けしました。
症状の重い患者が集まる眼科病棟
カブエ中央病院は、中央州最大の州病院です。眼科の専門病棟があり、州内の他の病院で対処の難しいケースがここに集まってきます(この病院で対応が難しい場合は、最上位の大学病院に行くしか選択肢がありません)。そのため、症状の重い患者を多く抱える構造になっています。
年間12,000人の患者を受け入れていますが、その多くは屋外での労働に従事する人々です。長時間紫外線にさらされた結果、白内障を煩う、角膜や瞳孔へのダメージで視力が低下するなど、生活に支障が生じているケースも少なくありません。ザンビアは日本に比べて標高が高く、国土の大半が700~2,000メートルの高さにあります。中央州も多くの地域で1,000メートルを越えるため、紫外線の影響も強いのです。
眼へのダメージ予防や術後のケアに、紫外線から目を守るサングラスが重要になります。しかし、金銭的な余裕がない場合、サングラスの購入費や、購入に行くための交通費の捻出が難しいのです。病院側で用意ができればよいのですが、予算不足で必要な患者数に応じたサングラスの配布ができずにいました。
患者さんにお渡ししました
当日病院を訪れていた患者さんにもお渡しし、喜んでいる姿を直接見ることができました。
サングラスのリサイクル事業
今回寄贈したサングラスは、病院だけでなく、院外での集団検診でも配布されます。これまで病院に通うことが難しかった人々の症状の予防や術後のケアに効果的に活用される予定です。ライオズクラブ国際協会332-C地区眼鏡リサイクルセンター運営委員会さま、ありがとうございました!
ライオンズクラブは、日本国内で廃棄された眼鏡及びサングラスを回収し、使用可能なものをクリーニング・滅菌した上で、途上国の法師団体を通じ眼科医療を必要とする人々に届けるという活動をしています。今回は、その活動の一環で、サングラスをご寄贈いただきました。2019年にもご寄贈いただいており、スーダンの眼科病院やアイキャンプ(期間を決めて医療施設のない村落部の町や村に出向き、学校などの建物を借りて仮設の診療室や手術室、病棟を作り、外来診察や開眼手術を行う活動のこと)で活用しました。