こんにちは、ロシナンテスの神です。

アアフリカから駐在員が一時帰国する際にはいつも、日本にいる職員にたくさんお土産を持ってきてくれます。

今回もザンビアのお土産をいただいたのですが、その一つに、なにやら飲み物のようなものがありました。

どうやらトウモロコシをつかったドリンクがインスタントで作れるもののようです！strength and energy drinkとあるので栄養ドリンク的なものなのでしょうか…？

調べてみました！ザンビアの伝統的飲み物「トブワ」とは

Thobwa（トブワ）とは、主にザンビアやマラウイで飲まれている伝統的な発酵飲料です。主に白いトウモロコシ（メイズ）から作られ、ミルクのような外観とシリアルの味、粒状の食感があり、食事代わりに飲まれます。栄養価が高く、特に暑い日には非常に人気があります。

トブワは、地域の文化や伝統に深く根ざした飲み物であり、家庭や地域の集まり、ゲストを歓迎する際や祭りなどでも楽しまれています。

作り方は地域によって異なりますが、一般的にはトウモロコシ粉を水で煮て、数日間発酵させることで作られます。発酵期間は、飲み物の甘さと酸味のバランスに影響を与えます。短い発酵期間ではより甘く、長い発酵期間ではより酸っぱい味わいになるそうです。また、数日置いておくと発酵してビールになるのでアルコール飲料として飲むこともできます。

水を加えるだけでできるトブワをつくる

お土産でもらったのは、水を加えるだけで作れるインスタント商品です。昨今は手作りしなくても、スーパーマーケットで簡単に飲めるものが販売されています。

今回、小学生の娘と一緒に作って飲んでみました！

半袋の粉に水900ml（ミルクでも可）を入れて混ぜる……だけでできました！

白っぽく、どろっとしていてつぶ感のある飲み物です。甘酒のような風貌ですが、香りはトウモロコシの香ばしいにおいがします。

娘は、「ポップコーンのような、ビスケットのようなにおい」との感想。そういわれると、言い得て妙。確かにポップコーンのにおいがします。

いざ、飲んでみると…んん？

今まで飲んだことのない、何と言ったらいいのかわからない味でした。うっすら甘く、喉越しはつぶつぶを感じ、後味は意外とすっきり。今回は水ですが、ミルクで作るともう少しまろやかな感じが出そうです。

小学生の娘いわく、「甘いのと味なしの中間くらいで、飲めるけど大量には飲めない」との辛口批評。

ひとことでどう表現すればいいのか悩みましたが、誤解を恐れず言うならば「味付けしていないポップコーンを砕いて水でふやかして溶いたような飲み物！」というのがわかりやすいかもしれません。

私たちは、飲みなれないので微妙な感想をもってしまったのですが、ザンビアでは、トブワと同じ材料である白トウモロコシ（メイズ）を使った主食シマがよく食べられています。そのため、軽食のような感覚で、慣れ親しんでいる味なのだろうと思いました。

ザンビアは南半球なので今暑い夏が到来しています。

トブワは暑い日に人気ということですが、厳しい暑さで食欲の出ない今の季節にぴったりです。今日もどこかで、手軽に栄養をとりたい人が好んで飲んでいるのかもしれませんね。