超音波診断装置贈呈式
日本からコンテナが届きましたが、その中に超音波診断装置いわゆるエコーが3台ありました。
既着の1台と合わせて、計4台をスーダンの医師たちに贈呈しました。
そのうちの2台は、イブン・シーナ病院です。
イブン・シーナ病院は、1985年に我が国の援助で建設された病院で、
20年以上経過した今でもスーダンでの第一線に位置する病院として機能しています。
そこに前院長を2005年に、そして現在の院長を昨年、ロシナンテスで日本に招聘した経緯もあります。
日本から来た学生さんにも、いつも病院を開放してくれており、そのような御縁もあり、
今回の2台のエコーの贈呈となりました。
1台は、北ダルフールのエルファシール病院に贈呈の予定です。
ここは、私が昨年訪問し、そこの病院のバドラディーン医師と親交を深め、
彼を、昨年日本に招聘した経緯があります。
そして、今回のエコーの贈呈となりました。
最後の一台は、南スーダンとの境であるヌバ地方のカドゥグリの病院におる予定です。
ダルフールとカドゥグリはハルツームから距離があるため、輸送が再び大変ですが、
この輸送に関しては、両者の病院が責任を持つと言ってくれております。
これらの機器は、日本のJ?METSという臨床工学技士さんたちの団体が寄贈してくれたものです。
それを、ロシナンテスが日本からスーダンの港まで、そして通関手続き、ポートスーダンからハルツームまでの陸上輸送の責任を持ちました。
J?METSは、過去スーダンに3回、スーダンの技士さんたちへのセミナーを開催してくれており、
今後も継続してくださるようです。本当にありがたいことです。
これらの機器は中古ですが、まだまだ立派に機能します。
もし、スペアパーツが必要な場合や、故障が発生した際には、上記のJ?METSさんに尋ねることとなるでしょう。
最後に、スーダンの医療機器販売の担当者にこれら4台のエコーの時価を聞いたところ
1200万円とのこと!
このことを、スーダンの新聞に載せなくてはいけませんね。
今回の、超音波診断装置の贈呈にあたり、多くの方々にお世話になりました。
この機器が、スーダンの医療の役に立ち、スーダンの患者さんたちが救われることを期待します。
川原尚行