インシャッラー
先週までは、慢性疲労症候群ではないかと思うくらいに、疲れを感じていましたが
週末の睡眠療法ですっかりと元気を取り戻しました。
さて、スーダンでのNGOを取り巻く環境が変化しつつあります。
まず、大きな要因として今年3月に国際刑事裁判所(ICC)でバシール大統領への逮捕状が出されました。
それに反応してか、ダルフールで活動する13もの国際NGOを上記の逮捕状へつながる虚偽の情報を流したとして
国外追放になりました。
その後は、スーダン政府の国際NGOに対する対処の仕方が変わってきています。
まず、最近スーダン政府のモニタリングがありました。
我々も、スーダン政府のモニタリングチームを受け入れました。
幸い、活動サイトでは、
診療に、学校そして水と総合してやっており、地域住民ともうまくやっているとのことで
最高の評価をもらいました。
昨日は、ハルツーム事務所のモニタリングがありました。
突然電話がかかり、「5分後に事務所に行くからね!」
とのことでした。ちょうどスタッフ全員でHACの本部事務所に約束があって向かっている途中であり
あたふたとしましたが、モニタリングとは名ばかりでお茶を飲んで雑談をして、
今からいうことを明日の昼までに提出してね!で帰ってきました。
いったい、なんのことやら?まあ、いつものことですが・・・。
このモニタリングは今までで初めてのことでした。
そして、スーダン政府へのNGO登録に関して、例年通りに決められた書類を出したのですが、
会計に関してスーダンで監査を受けなさい!とのことで突き返されました。
監査を受けるには、それなりの準備と費用が必要ですが、それも突然言われました。
そのために、現在では、NGO登録は期限切れ状態になりました。
本日、HACとの協議では、HAC側は、あくまでも会計監査を受けろ!ということでした。
まだ交渉の余地はありますが、さてどうなることやら。
最後に、今まで日本から学生の受け入れを行ってきたのですが、これをHACは完全にダメだ!
との見解を出しました。
HACのアドバイザーに話をしに行くと、ロシナンテスの学生研修事業は大層評価するが、
私がこれを表を切って主張して現在のHACの体制を捻じ曲げるのには時間があるので、
別の方法を教えようとのことで、作戦会議をしてきました。
この夏に、スーダンを渡航予定にしている学生さん!
そのような状況ですので、いましばらくお待ちくださいませ。
私も全力を尽くしてまいります。
以上のようなスーダン政府とNGOとのやりとりです。
しげちゃんが言うように、これをまともにやっているのでは、こちらの気がおかしくなります。
スーダンをある種のテーマパークか、ロールプレイングゲームとして捉えると、
こんなに面白いところはありません。
なにせ、先が全く読めませんし、いろんな人が出てきますし、想定だにしない場面にも数多く出くわすためです。
はやく、現在の問題をクリアしたいのですが、あせってもだめですね。
「インシャッラー」
最近は、心からそう言えるようになりました。
川原尚行