対話を大切に、活動に励みます―入職のご挨拶【佐藤良】
初めまして!2023年3月からロシナンテスに入職いたしました、佐藤良(さとう りょう)と申します。これからザンビア駐在員としてロシナンテスの活動に貢献させていただきます。皆様のご支援と想いを、事業目標の達成、地域の問題解決という形で示していけるように頑張ります。
ギリシャの難民キャンプで、自分の育ってきた環境を実感
私は大学生の際に留学を経験し、夏の長期休暇の際に、ギリシャの難民キャンプにてボランティア活動をしておりました。キャンプの場所は地域から隔絶されており、難民の方々は公的書類の申請手続きなどにより他地域への移動もままならず、国際機関、国際団体からの支援を頼みに生活している人が多くいました。医療施設などもアクセスが悪く、医者も常駐していないため、緊急時には離れた位置にある町の救急車を待たなければならない状況でした。多くの難民の方々が支援に依存せざるをえず、日々の生活の中での選択肢が少ないことを目の当たりにして、私は自分が豊かな社会の中で育ってきたということを実感しました。
私はこの経験から、自分が享受してきたような豊かさをこれからの次の世代の人々や日本以外の地域でも享受できるような環境作りに貢献したいと考えるようになりました。
そうした中でロシナンテスに出会いました。困っている人々に「医療」を届けるという信念のもと、医療、保健衛生、教育などの保健事業を包括的に推進していき、地域の人々だけで「医療」を継続できるように支援している姿勢に共感し、この度ザンビア駐在員として入職しました。
渡航して1か月、ザンビアの印象は……
4月からザンビアでの駐在を開始しております。着いてから感じたことは、ザンビアの首都であるルサカは私が想像していたよりも、発展しており、ショッピングモールなども色んな場所に位置しています。そして都市部の物価は思った以上に高いです…(ものによっては日本よりも高い!)
日本のように100円ショップなどがあるわけではないので、ちょっとした日用品(例えばハンガーなど)も気軽に手が出せないです。
ロシナンテスが建設したマザーシェルターがある中央州チサンバ郡ムワプラ地域へも先日行ってきましたが、そこは私が思い描いていたアフリカの風景に近いところでした。良く言えば自然豊かな風景ですが、反対にそこからどこかへ行こうとする際には大変な地域であると改めて認識できました。
また、これは農村部、都市部ともに共通していることですが、平和な雰囲気が漂っている国だなとも感じました。恐らく、ザンビアが長い間戦争や紛争をすることなく発展してきたというバックグラウンドと、ザンビア人の人柄から来ているものであるのかなと推察しています。
ザンビアで駐在員として活動していくにあたり、様々なチャレンジが待ち受けていると予期しておりますが、対話を大切に、精一杯活動に励んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。