特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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その他2009.06.15

スーダン帰任

出発の日の朝3時に起床して、準備を適当に行い、
家からの出発予定時間30分前にブログを更新しました。
余裕があるのか、ないのかわかりませんが、とにかくパスポートとチケットと財布はありました。
毎回、日本を出国するときは、家族総出で私の探し物をするのですが、
今回はそれもありません。
息子が練習に出発し、長女がバレーの試合にでかけました。
小倉駅まで来てくれるのは、家内と末娘のみです。
駅のホームで2人が見送ってくれます。
新幹線がホームに入ってきます。
お別れのハイタッチをして、新幹線に乗り込みます。
新幹線のドアが閉まります。
ドアの向こうには、家内と末娘が手を振っています。
新幹線が動き出しました。
それにあわせて、末娘がホームを走り始めました。
しばらく走っていると、駅員から停止すると言う意味の笛がなりました。
「駅員さん、お願いだから、娘を最後まで走らせてください!」
そう心の中で叫んでいました。
大阪では、小倉高校の同窓会が開かれます。
その出席のために朝早くに小倉を出発しました。
その後は、東京に向かいます。
大阪梅田からの伊丹空港へのシャトルバスでは14時には、会場を出なければいけません。
「もう少しここにいなさい」
と大先輩からタクシーチケットをいただきました。
本当にありがたいことです。
最後に、中座の失礼を会場の先輩方に申し上げて、タクシーで伊丹空港へと向かいます。
羽田空港では、カメラマンの竹林さんが車で迎えに来ていました。
休日なのに、本当に頭が下がります。
そして、日本の中枢にいらっしゃる、ある方にお会いしました。
日本最後ということで、大変美味しいシャンパンをご馳走になりました。
私の知らないところで先生の活躍があり、鳥肌が立つほどに驚きました。
話は尽きなかったのですが、20時20分発の関西空港行きの飛行機に乗らないといけません。
再び、竹林さんの車に飛び乗り、羽田空港へと向かいます。
私一人では、タイムキーピングは出来ないのですが、周囲の方々が気を使ってくださり、
関西空港行きの飛行機に乗ることが出来ました。
突然の予約だったので、普通席がなく、プレミアシートに初めて座りました。
シートナンバー「1A」です。
気持ちのよいものです。
寄付を下さった方々、申し訳ございませんが、最後のみ贅沢をさせてもらいました。
関西空港では、スーダンに研修に来た九大の後輩の別城君のお母様がわざわざ奈良から見送りにいらしてくれました。
東大寺のお守り、「生八つ橋」、「赤福」をお土産にいただきました。
そして、写真家の内藤さんと合流します。
内藤さんは、これで4回目のスーダンです。
私の診療風景やら、三田君のサッカーそれに学校の完成式典の写真を撮ってもらおうと思っています。
時間が少しあったので、ホテル日航に行き、軽く一杯と思っていたら、開いているのは一つの店しかありませんでした。
その店で、適当につまみを頼み、ビールを飲みます。
二人でビールを4本あけて、追加注文すると
「当店では、お一人様ビール2本までとなっております」とのこと
「これから、お酒のない国に行くのです。なんとかお願いします」
すると、ビールが2本出てきました。
ありがとうございました。
いい気分でいると、出発時間が迫ってきました。
空港に戻るともう誰もいません。
遠くからアナウンスが聞こえます。
「カタール航空にてドーハへ向かわれる内藤様、川原様、出発時間を過ぎております。お急ぎください!」
そこから、猛ダッシュです。
係りに人に聞けば、出発時間が10分早まったとのことです。
何とか滑り込みで飛行機に飛び乗りました。
飛行機が関西空港を飛び立ちます。
機首を西へと向かわせます。
座席前のテレビ画面には、飛行マップが写っています。
福岡の上空を通過しているときに、ふと今朝、末娘が小倉駅のホームを走っている光景が思い出されました。
そして、私の頭の中には、なぜか「なごり雪」の歌詞が流れてきます。
私の頬を涙が流れてきました。
そのまま、深い眠りにつき、気がつけば、飛行機はインドを通過したところでした。
そして、また眠りに着きます。
ドーハに着陸し、2時間ほどの待ち時間で、スーダン行きの飛行機に乗り込みます。
前回は、間違ってバンコク行きの飛行機に乗り込んでしまいましたが、今回は間違いなくスーダン行きの飛行機です。
ここでも、またまた深い眠りにつき、あっという間にスーダンの大地に降り立ちました。
気温は40度です。
懐かしい暑さです。
霜田くんと三田くんが迎えに来ています。
スーダンは、スーダンで待っていてくれる人がいます。
スーダンで関係者でスーダン帰任を電話で連絡します。
最後に我が家に電話をします。
末娘がでてきます。
「パパ、今度いつ帰ってくるの?」
川原尚行