運動会は奥深い
この日曜日に末娘の運動会に参加してきました。
昔は一学年、百人以上いたと記憶していますが、今では20名くらいしかいません。
それでも、いろいろと工夫して企画されており、地域の人たちをも巻き込んで楽しい運動会でした。
私は、スーダンで小さな運動会をやったことがあり、その運営が大変だったことを思い出しました。
実は、運動会を運営することはまったく日本的な組織力を身につけるのに、実に良い教育だと思います。
リレーをする際には、チームの皆を応援し、それもきちんと座って応援しないといけません。
次の走者は、第3コーナーの順番でインから並びます。
これを、小学1年生もやるのですから、改めて日本人の組織力の源泉を見たような気がしました。
また、人数が少ないための工夫として、1年生と6年生、2年生と5年生が一緒になっての競技があり、
これは上級生が突っ走ってもダメで、下級生を気遣わないとうまく行かない競技です。
自然と、下の子を思いやることになります。
地域の人の参加もあり、私は「オクラホマミキサー」を小学生たちと踊りました。
すんごく、懐かしいダンスでしたが、体が覚えていたのでしょうか、うまく踊れました。
ひとりひとりと話を交わします。
名札を見ると、懐かしい名前があります。
そうです。私の友人の子供が同じ学校にいるのです。
「お父さんによろしくな」
児童の中に、障害を持った子供がいました。
彼がいることによって、そのチームは不利をこうむるのですが、それでも周囲の児童が必死に
その子をサポートしている姿が見えます。
先生方も、できるだけ周囲の児童にサポートさせ、それでもだめなときは、手を出すようにしていました。
きっと、彼自身も楽しい運動会であったと同時に、その周囲の児童も素晴らしい運動会であったと自覚するはずです。
障害を持った子供さんの教育は、その子だけでなく、間違いなく周囲の児童にも良い影響を与えていると思います。
もちろん、勉強自体は進行具合が遅くなることもあるでしょうが、そんなことよりも、もっと大切なものを周囲の児童はつかんでいると思います。
それにしても、小学校の運動会に、「日本的」なものを見ましたし、
私自身、とても楽しいひと時を過ごせました。
私の末娘が2年生で小学校に通っていることに、感謝ですね。
川原尚行