鹿児島講演
私の久留米での講演会に、わざわざ鹿児島から一人の学生さんが来てくれました。
そして、講演会後、私のところに来ました。
「鹿児島でも講演をしてください」
「それなら、お前がアレンジをして、俺を呼んでくれよ」
それが始まりでした。
昨日、鹿児島で初めての講演会でした。
なんと、350名の聴衆。
自由参加で、しかも有料にもかかわらず、こんなに多くの方々が集まってくれました。
私への歓迎の意味で、アフリカの太鼓と舞が催されました。
私は、自分自身が舞台に出たい気持ちを必死でこらえ、
最後まで後方の席に座っていました。
「川原さん、前へお進みください」
と言われ、階段を駆け下り、ジャンプをして、登壇しました。
最初から、学生さんが気合を入れて、この講演会を行ってくれていたのが、理解できたので
こちらも今までで最高の気合を入れて行いました。
気合が入りすぎ、予定の時間を大幅にオーバーしての講演会でしたが、
皆様方は最後まで、聞いてくださいました。
講演会後、鹿児島実業の生徒さんが壇上に上って、感謝の言葉を述べてくれました。
それで終わりと思いきや、彼女たちは書道部だそうで、パフォーマンスを行ってくれました。
大きなたて看板に、大きな筆を持ち、言葉を書き始めます。
黒い墨で書くものと思っていたら、ピンクの墨です。
最後に「絆」と大書されます。
そして、会場の照明が落とされ、
生徒さんたちが大書した文字が浮き上がりました。
そうです、蛍光塗料での書だったのです。
そこに浮かび上がる「絆」の文字。
私の頬を自然と涙が流れてきました。
こんなに感動したことは、ありません。
私の言ったことを、生徒さんたちが魂のこもった「書」で私に送ってくれました。
平成21年5月23日。
この日を、私は一生忘れません!
鹿児島大学の一人の学生さんから始まり、本当に素晴らしい会になりました。
講演会の裏方を務めてくださった、学生さんたち、魂のこもった書をしてくださった高校生たち、
そして聴衆の皆様、本当にありがとうございました。
私は、鹿児島の地にほれ込みました。
ここには、「何か」があるのです。
川原尚行