特定非営利活動法人ロシナンテス

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アフリカ開発会議(TICAD8)で2つのサイドイベントを開催!

こんにちは、理事長の川原です。8月27日、28日にアフリカのチュニジアでアフリカ開発会議(TICAD8)が開催されました。8という数字は、今回は8回目の開催ということを意味しています。以前は5年ごとの日本での開催でしたが、2016年からは3年ごとにアフリカと日本での交互開催となりました。

新型コロナウイルスなどの影響があり、今回は最小限での会議となったようです。そのために今までは開催地で行われていたサイドイベントは全てオンラインで行うことになっています。オンラインなので、スケジュールに縛られることがなく9月末までのサイドイベントが公式に認められます。

ロシナンテスは2つのサイドイベントを共催します。一つは、デジタル母子保健をテーマとして長崎大学、日本WHO協会と共催で9月15日に行います。

https://www.rocinantes.org/news/event/?no=142

デジタル母子保健と言われてもピンと来ない方もいらっしゃると思います。日本にある母子手帳をデジタル化することと、そこで得られた保健情報を公衆衛生的に分析しヘルスセンターを通じてお母さんにお知らせするようなシステムを目指しています。

もう一つは、アフリカの薬草を生かして創薬を目指すことをテーマに熊本大学と共催で9月20日に行います。スーダンのハルツーム大学には熊本大学の事務所が昨年から設置され、その運営をロシナンテスが委託されています。
https://www.rocinantes.org/news/event/?no=143

私は9月15日にサイドイベントを終えてスーダンを出国して日本に向かいますので、デジタル母子保健に関してはスーダンで参加し、薬草に関しては日本で参加することになります。

スーダンの医師でありITにも深い知識を持っているアハメド先生が、デジタル母子保健に関して強い関心を寄せてくれ、今回は彼が発表することとなっています。司会、ファシリテーター、プレゼンター、そして最後の挨拶をする人が全てスーダンに揃っていますので、スーダンの大学(アルザイム・アルアズハリ大学)の講義室にステーションを設置し、日本や他のアフリカ諸国にオンラインでプレゼンテーションを行いたいと思います。

また、薬草に関してはスーダンのハルツーム大学に関係する先生に集まってもらってオンラインでサイドイベントに参加する予定です。スーダンの熊本大学事務所が設定を手伝っています。

さて、これらのサイドイベントにスーダンが参加できるということは画期的であると私は考えます。なぜなら、前回と今回のTICADには、政治的に混乱を生じているスーダンは正式に招待されていないのです。しかし、これらのサイドイベントは全く政治的なものではなく学術的、社会的なものです。だからこそ、スーダンが参加できる今回の二つのサイドイベントを成功させたいと祈っています。

皆様も興味があれば、オンラインですので参加できます。同時通訳も入りますので、英語が難しい方も大丈夫です。お時間があれば、是非ともご参加ください。

あとは、スーダンの通信事情が良いこと、停電のないことを祈るのみです。インシャッラー!