特定非営利活動法人ロシナンテス

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スーダン2009.05.05

新型インフルエンザ

メキシコで発生した新型インフルエンザで、世界各国で厳戒態勢が取られているようです。
日本では、幸い今までに感染者の発生を見ていないようですが、いつ感染者が発生してもおかしくないような状況です。
さて、スーダンですが、大多数を占めるイスラム教徒は、その宗教的な教えから
豚を食しません。
しかし、中国人あるいは韓国人もいますので、彼らが豚を飼育しており、
彼らの間では、豚も食されています。
私は、購入したことはありませんが、日本人でも豚肉を購入した方もいます。
スーダン政府のとった政策は、この豚をすべて屠殺するというものです。
はたして、政府保証があったのかどうかは知りませんが、養豚業者にとっては大変なことだったでしょう。
では、日本で行っているような水際作戦をとっているのかというと、これは全くなされていません。
今日、このことをスーダン人医師に問いただすと、
「メキシコは遠い国だから」
とのことでした。
ついでに言うと、彼は
「スーダンはそれよりもマラリア、結核などそれ以上に深刻な状態にある」
それはそうですが・・・。
話を元に戻すと、
たしかに、メキシコは遠い国ですが、メキシコ以外からの感染も十分に考えられます。
そう考えると、先進国のみで、いかに水際作戦を取ろうとも、スーダンのような国では、あっという間に感染が広がる可能性は十分にあります。
それば、現在のグローバル化した世界の、ある意味の弱点であると思います。
このまま、感染が沈静化することをのぞみます。
私は明後日、国際線の飛行機に乗って帰国しますが、私の周囲に感染疑いの人がいれば、私も隔離されますので
帰国後の日程が大いに狂うことも考えられます。
「インシャッラー」
の気持ちで帰るしかないですね。
川原尚行