特定非営利活動法人ロシナンテス

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執刀医の負担軽減を目指して―スーダンの病院へ影のできない手術用照明を寄贈

このたび、日頃よりご支援いただいている太陽商事株式会社様より、無影灯ヘッドライト「ウェアラブル手術用照明OPELAⅢ」をご寄贈いただきました。ハルツーム州保健省の協力のもと、4月19日にご縁のあった国立消化器肝臓病センターへの引き渡しを完了いたしました。

寄贈先の国立消化器肝臓病センターとのご縁

国立消化器肝臓病センターは、スーダンの首都ハルツームにあるイブン・シーナー病院内の施設です。イブン・シーナー病院は、日本の支援によって85年に完成した消化器科・泌尿器科・耳鼻咽喉科の専門病院で、ロシナンテス設立前に理事長の川原が働いていた病院でもあります。

国立消化器肝臓病センター

今回この寄贈にあたり、病院側の窓口に立ってくださったのがアブデルムネイム医師です。2006年、ロシナンテスがイブン・シーナー病院の医師2人を、九州大学が行う生体肝臓移植手術の視察のために日本に招聘したのですが、そのうちの一人がアブデルムネイム医師でした。彼は九州大学での肝臓移植手術を見て、いつかスーダンでこの手術が行えるようにしたいと心に決めたそうです。

あれから16年が経過。外科医をイランや台湾に送って移植手術のトレーニングを重ね、現在は肝移植センター設立に向けて一歩一歩準備を整えているところです。

左から、駐在職員池田、実際の使用者となる予定のアブデルラヒム医師、窓口となってくださったアブデルモネイム医師

スーダンの執刀医の負担を大きく軽減

ご寄贈いただいた「ウェアラブル手術用照明OPELAⅢ」は、器具や手指の影を減らす独自の配光設計と、動きやすさやかけ心地にこだわって作られた、手術用のヘッドライトです。限られた設備に加え、たびたび停電する環境の中で尽力するスーダンの執刀医の負担を大きく減らすことができ、手術を必要とする人々へよりより医療を届けることにつながります。あたたかいご支援に心より感謝申し上げます。

【ご寄贈品】ウェアラブル手術用照明OPELAⅢ  1台

【寄贈先】 国立消化器肝臓病センター (The national center for Gastrointestinal and Liver Diseases)

テスト装着の様子