こんにちは、認定NPO法人ロシナンテスの宮崎です。ロシナンテスは、2012年01月16日から認定NPO法人としての認定を受けていますが、このたび認定資格の更新を無事に終えることができました。ご協力いただきました皆さま、そして日頃よりロシナンテスを支えてくださるご支援者の皆さまへ心より感謝申し上げます。

初めての認定更新手続きに東奔西走…

2021年秋、ロシナンテスは初めての認定NPO法人の認定更新手続きに臨みました。
認定NPO法人には2012年から認定されていますが、途中法改正に伴う所轄庁の変更などがあったため認定更新は初めてでした。

まずは前回認定日を含む5か年度（2016～20年度：「実績判定期間」といいます）分の実績を記載した申請書その他を所轄庁へ提出し書類審査を受け、その後所轄庁の方が事務局にきての実態確認があります。
実態確認では聞き取り調査のほか、実際に書類・資料の確認もあるため、倉庫はもちろん更新手続きに関係するスタッフの周りにも書類BOXが積み重ねられ大騒ぎでした。
日本の事務局とスーダンにいる川原理事長を結んでのオンライン聞き取り調査が行われるといったロシナンテスならでは？の一幕もありました。

認定を受けた時点で5年後に更新がくることは分かっているため準備万端で～と言えれば恰好いいのですが、現実はそうもいかず･･･　準備には内部での打ち合わせから約1年半、所轄庁である北九州市との事前相談から数えても半年以上掛かりました。

そもそも認定NPO法人とは？

『認定NPO法人』とは、NPO法人のうち「一定の基準を満たしている」と所轄庁（都道府県・政令市）が認めた法人のことです。現在国内では50,860団体中1,231団体が認定NPO法人として認められています。NPO法人と認定NPO法人の最も大きな違いは、ご寄付が税額控除など税制上の優遇措置の対象となることです。

税制優遇とは、寄付をした個人が確定申告を行うことで、最大約50％が還付される寄付金控除が適用になるというもの。法人の皆さまにも、「特別損金算入限度額」が適用されます。

詳しくはこちら：https://www.rocinantes.org/support/donate/tax/

ご寄付に支えられて活動している団体にとっては本当に大きなこの優遇措置を受けられるようにするためには、
・広く多くの方々から支持を受けている
・活動や組織運営が法令や内部規定に基づき適正に行われている
・適切な情報公開が行われている
など、高い公益性が求められます。これらの状態をチェックするために、5年ごとに更新手続きを行い所轄庁から認定を受け直す必要があるのです。

更新作業を通して、緊張感と誇りを新たに

更新を前提として日々の業務を構築してきたため全くの無防備という訳ではなく、多くの皆さまからのご支援のおかげで『パブリック・サポート・テスト』という認定にあたっての大事な基準を満たせることは早くから分かっていました。しかし作業を進める中で、何か大切な事を忘れていないかという不安が常にありました。
※パブリック・サポート・テスト（PST）：広く多くの方々から支持を受けているかを客観的に判定するため、一定額以上の寄付者（役員やその家族などは除く）が年間何名いるか？をチェックするもの

全てが終わり、北九州市から認定更新の決定通知書が届いた時は本当にホッとしました。同時に5年分の資料に目を通し北九州市の方からも確認・ご指導をいただけたことで、色々な事が整理できたなと感じました。膨大な確認作業に丁寧にお付き合いいただいた北九州市の皆さまに感謝申し上げます。

最初に認定を受けたときからではありますが、今回の一連の作業を通して、税制上の優遇措置という形で社会からご支援を頂戴しているということに対しての緊張感と誇りを新たにしました。引き続き公益性の高い組織であれるよう、日々の努力を積み重ねていきます。