スーダン2009.04.06
スーク
ちょいと、スークに出ました。
特段の目的もなく、本を片手に、お茶でも飲もうかと思ったのです。
道端にある店で、こまごまとしたものを買い、お茶屋へと向かいます。
手にしている本は、沢木耕太朗であり、久し振りに彼の本を読みます。
雑踏の中での読書ですが、頭にすーっと入ります。
気分よく、お茶を3杯も飲んでしまいました。
さきほどの買い物のおつりを見ると、1ポンド余計に貰っているのがわかりました。
「これは返さねば」と先ほど行った店に行き、
「1ポンドおつりが多かったよ」と笑顔で返します。
向こうも、笑顔で「あーそうだったね」
「中国人かい?」
「いや、日本人だよ」
別の店に行きます。
すると、ある男性から声をかけられます。
「ドクトール」
「だーれ」
「この前、病院で会ったじゃない」
「あー、あのときの看護師さん」
と、こちらも話がはずみます。
ラジオが大きな音でサッカー中継をしています。
スーダンのチームと別の国のクラブチームが戦っていて、
スーダンのチームが2?0で勝っているとのことです。
商売そっちのけで、ラジオを聞いている人もいます。
混沌としている中での、生き生きとした表情が多くみられます。
整然とされたスーパーマーケットにない雰囲気です。
この混沌を嫌いな人もいるでしょう。
私は好きです。
昼間は暑く、砂嵐が吹き荒れました。
夕方の空は、雲もあって夕焼けがきれいでした。
川原尚行