スーダン2007.06.05
昨夜友達の家でベッドに横になったら、虫に刺された。まだ痒い。
トゥンバークという嗜好品がある。
噛みタバコの一種になるのだろうか。
癌をもたらすこともあり、「体に悪い」と誰もが言う。
男性、特に肉体労働者が嗜んでいるようだ。
女性が口にしているのは見た事がない。
街角にはいくつもトゥンバーク屋があり、
店先の大きなタライには調合済みのそれがいれてあり、怪しげな臭いを放っている。
お金を払い、タバコのパッケージよりも一回り大きいビニール袋にその場で詰めてもらう。
値段は一袋20ディナールから50ディナール(約12円?30円)。
その量で1日から2日は持つという。
これをまるめて下唇と歯茎の間に挟む。
しばらくすると、薄い皮膚から成分がしみ込んでいく。
5分ぐらいしたら地面にペッと出す。
茶色のカスと赤茶色の唾が地面に吐かれる。
土の上ではすぐに跡はわからなくなるが
アスファルト上には濃いシミがしばらく残される。
スーダンに来たばかりのころ、
赤い唾を出す人をみて、
「わ、血だ!」
と驚いたが、あれはトゥンバークの結果だったのだ。
僕も一度試してみた事がある。
しかし、良さは全くわからなかった。
触れた皮膚はピリピリと痛く、
その後2時間ぐらい頭がぐらついた。
袋に入ったトゥンバーク。
(クリックすると大きな写真が見れます)
少量を手に取り、丸める(湿っているので簡単に団子状になる)。
中には丸めない人もいる。
(クリックすると大きな写真が見れます)
荒井繁