ザンビアでマザーシェルターの建設開始!
いつもロシナンテスへあたたかいご支援ご声援をいただきありがとうございます。
これまで皆様にご報告してきました、ザンビア共和国チサンバ郡ムワプラ地域におけるマザーシェルター建設が5月上旬にいよいよ始まりました。
駐在員、現地職員共に奔走しながら、図面やデザインの作成・承認、業者との交渉等を行ってきました。地域住民にとっても、私たちにとっても、待ちに待った日が訪れ、嬉しい気持ちでいっぱいです。
マザーシェルターとは、出産を控えた妊婦が出産日や出産時間まで待機できる施設のことを指しています。ムワプラ地域では自宅から診療所が遠いため、自宅出産を選択せざるを得なかった母親や、陣痛がきて間に合わないため、自宅出産をした母親が多くいました。このマザーシェルターが既存の診療所に併設されることで、出産日を見越して事前に診療所を訪れ、安全に出産日を迎えることができるようになります。また、これまでは宿泊できる施設がないため、出産後すぐに帰宅し、産後の検診を受診できていなかったという課題の解決にもつながります。
このマザーシェルターには、付き添いで来ている家族が宿泊できる部屋や診療所職員が当直できる部屋も設けます。また、これまでの診療所では規模が小さく、他の患者が診察を受けている近くで出産をしなければいけませんでしたが、このマザーシェルターに分娩室を移動させることで、妊産婦のプライバシー保護にもつながります。こうした工夫が地域の妊産婦の安心安全な出産に寄与できれば幸いです。
5月20日には基礎工事の完了に合わせて、建設開始の式典を実施しました。この式典には、チーフと呼ばれる伝統的な土地のリーダーやチサンバ郡の長官を来賓として招待し、基礎となるブロックの設置をロシナンテスと共に行いました。
ザンビアでも、政府による新型コロナ対策として、集合できる人数の制限等が設けられていますが、可能な限り地域の村長や郡の保健局の職員にも参加してもらい、地域との良好な関係を築いていくための大切な1歩となりました。
工事の完了は9月末~10月を予定しています。今後は工事の経過を皆様にお伝えしていきたいと考えております。
完成が待ちきれないです!