スーダン2009.03.05
バシール大統領に逮捕状
昨夜、我が家のテレビをガチャガチャ(古い表現ですね)させながら、スーダンのバシール大統領のニュースを追っていました。
TBSのニュースでそれを報道していました。
国際刑事裁判所(ICC)の裁定でバシール大統領への逮捕状が発布されました。
国際社会が、一国の現職の大統領に逮捕状を出したのです。
スーダンは、ICCには属していませんから、スーダンにいる限りは、逮捕の執行はありません。
しかし、ICC加盟国(日本ももちろんそうです)に入国したら、すぐさま逮捕ということになります。
さて、スーダン政府の反応です。
3月4日に最終判断がなされるとの情報が、事前に入っていましたので
事前に準備ができていたようです。
その日は、外出禁止令が出されたようで、これはスーダン政府が混乱を避けるべく措置を行ったようです。
05年に副大統領に新たに就任した南部代表のジョン・ギャランが、航空機事故で死亡した際に
首都のハルツームで大暴動が起きました。
このときは、スーダン政府は最初は治安部隊を投入せずに放置したままでした。
そして、かなりの数の犠牲者が出ました。
今回はそのようなことのないようにスーダン政府も気をつけているようです。
ただ、これから国連あるいは国際NGOの活動にどうスーダン政府が出てくるのか予想がつきません。
現在まで10の団体が国外退去命令が出されたそうです。
この逮捕状が出されたこと自体、正しいか正しくないかは現状ではわかりません。
それは、歴史の中で答えが出されていくことでしょう。
川原尚行