スーダン2009.02.28
投石
金曜日に女子学校の工事着工が始まりました。
業者は一か月で工事を終了させると豪語していますが、こちらは半年はかかるのではと考えています。
労夫たちは、村に寝泊まりして工事をするそうです。
まあ、工期短縮よりも、確実に建物を建ててもらいたいというのが、こちらの望みです。
さて、それを見届け、ハルツームへの帰路に着きました。
私がハンドルを握り、助手席には岩間さんがいます。
ガダーレフを離れて、しばらく走っていると
道路脇に男が一名立っていました。
その男が、いきなり私たちの車めがけて、大きな石を放ってきたのです。
車は、百キロの速度で走っています。
私はとっさにハンドルを左に少しきりました。
それ自体は、あまり効果があったとは思えませんが、石は車にあたりませんでした。
しかし、もし石がフロントガラスに当たっていたらと思うと、ぞっとします。
男がたんに精神に変調をきたしていたのか、我々を外国人だとして狙ったのかは不明です。
我々は、何事もなかったかのようにその場を走り去りました。
3月4日にICCがスーダン大統領に逮捕状を出すかどうかの最終判断を下すと発表されています。
もし、逮捕状がだされると、どうなるのでしょうか?
一部のスーダン人は、「国連の人々、外国人は狙われるのではないか」
と言っています。
我々にとって一番安全なところは診療所のある村でしょう。
さて、3月4日の結果はどうなるのでしょうか?
私はタイミングを計ったわけではありませんが、3月1日に出国します。
スーダンへの戻りは16日を予定しています。
何事もなく、スーダンに再入国できますように。
川原尚行