特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2009.02.11

グッドニュース

2008年の年の始めは暗いニュースで始まりました。
村人が交通事故で8人も亡くなり、私の初仕事は墓掘りでした。
年の初めがそうであるなら、なんとなく今から振り返ってみれば昨年は、
どんよりした感じの年だったように思えます。
さて、09年です。もう2月ですが、良いニュースが入りました。
ロシナンテスの輝けるローカルスタッフのモハメド君が、ガダーレフ事務所で
にこにこしながら、私と岩間さんの到着を待っていました。
彼は同じくロシナンテススタッフでもあるラビアと昨年結婚しましたが、
子供がまだだったのです。
その笑顔の理由は、「子供ができたらしい」
というものでした。
それはそれは、私は我がことのように嬉しく思いました。
モハメド君は、彼なりの祝宴を用意してくれていました。
牛乳にデイツにスイカです。
日頃からあまりお金のない彼ですから質素な祝宴ですが、
彼なりに嬉しくて準備したものでしょう。
男の子が欲しいらしく、それしか考えていないようです。
名前は夫婦で考えているそうで、「イマッド」に決まっているらしいです。
この名前は、二人の共通の友人でとても素晴らしい人のもののようです。
女の子は、全く考えていないようです。
では、私が名前をつけてあげましょうと
「ハフィーダ」といったとたんに、
モハメド君は吹き出してしまいました。
ハフィーダは、ロシナンテスのスタッフで昔はモハメド君と反りが合わなかったのですが、
今では協力して仕事をしてくれています。
「それだけは勘弁してくれ」
とのことです。
そんな話で盛り上がり、私は彼が用意してくれた牛乳をしこたまおなかに注ぎ込みました。
なにせ、鍋いっぱいに牛乳があるのですから。
それを飲み干すことで、彼への祝福を示したかったのですが、その後が大変でした。
一晩中、便所に駆け込んでいました。
まあ、そんなことは些細なことで、本当に良いニュースでした。
09年がロシナンテスにとって素晴らしい年になる予感がします。
次の幸福は、どのロシナンテス・スタッフに訪れるのでしょうか?
考えるだけでも、私自身が楽しくなります。
川原尚行