子供たちとスポーツ
長男とは、なかなか電話できません。
いつも、練習で帰りが遅く(夜の10時をすぎます)、なんとなくスーダンとの時差もあって
機会がないのです。
2日前に電話をしました。
スーダン時間夜12時半。
日本では午前6時半。
長男の学校の行く前の時間です。
2日後に、ラグビーの試合があるためです。
福岡県高校ラグビーの新人戦の準決勝です。
相手は東福岡。
「東福岡に勝るところはどこ?」
「相手の裏にけり出すキック力」
彼は、戦術的なことを口にします。
「ハートで勝れ!」
それだけを言って、電話を切りました。
そして、今日が本番だったようです。
結果は、大敗。
また電話をしました。
「父さん、自分がいかに弱いかをよく思い知ったよ」
「熱いハートを持つには、それを裏付ける体力とスキルがあり、そのためには日々の鍛錬が必要だね。
まだ新人戦なんだから、これからだよ」
「5月の大会では、父さんに良い試合が見せられるようにこれから頑張るよ」
「1年生で未経験者も試合に出たの?」
「5人出たよ」
「そいつらを含めて、これから未経験者(高校からラグビーを始めた人)が伸びるからね。
それに、新1年生もこれから入ってくるし、これからが楽しみだね」
負けることで、自分を見つめなおすこともできますし、新しいことも生まれてきます。
目標に向かって、精進をする。
その過程が大事ですね。
これは、どのレベルであっても、スポーツ以外でも通じることですね。
一回戦負けを繰り返すチームが、絶対に一勝したいと望んで強くなりたいと思う気持ちも大切です。
社会でも、歯を食いしばって頑張ることもあるかと思います。
そんなときに、この思いはきっと通じてきます。
長女からメールがありました。
練習中に、チームメートを怪我させたそうです。
そして、一晩中泣き、次の日の朝に、家の近くの神社に行き
「一日も早く回復しますように」とお祈りしてきたそうです。
スポーツは、危険を伴います。
それだからこそ、日頃から一生懸命に練習し、体を鍛えておかないといけません。
それでも、不可抗力で怪我をすることはあります。
だからって、スポーツを遠ざけるのではなく、常に怪我を伴うということを頭に置く必要があります。
相手を怪我させ、それを自分の痛みのように感じる。
これも、必要な経験ですね。
スポーツからもいろんなことが学べます。
2人の子供たちは、頑張っているようです。
私も頑張らないといけませんね。
とりあえず、食糧を大量に買い込み、水を確保しました。
スーダンで何かがあるとの噂があります。
ただし、ロシナンテスには救世主が明日日本から帰ってきます。
無敵の霜田君です。
川原尚行