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スーダン2007.05.31

過去のブログより。2005年10月

ようやくスーダンの運転免許を取得した。
ペーパードライバーの海外デビュー。
スーダンは国際免許の協定に加わっていないそうで、
この国で自動車を運転するにはスーダンの免許が必要となる。
さて、今までは自国の運転免許証をもっていれば、
スーダンでの運転免許もすぐに発行された。
しかし先月からシステムが変わった。
自国の免許を持っていても、スーダンで
もう一度筆記試験と運転試験を受けねばならない。
筆記試験は3択×10問
問題はアラビア語のみ。
僕はアラビア語がわからないふりをした。
(外国人の特権。都合に応じて喋れないふりをすることができる)
担当者が問題を英語に通訳してくれた。
ついでに半分ぐらいは答えも教えてくれた。
例えば
「50キロで走行している車の車間距離は
19(ナインティーン)メートル、9メートル、9フィートのどれだ?」
「ナイン・・・・」
「そう9メートルだ。正解」
「・・・・」
「では次。クラクションを鳴らしてはいけないのはどこだ?」
「えーと、宮殿の前と・・・・・・・あと・・・・えー・・・・」
「それと学校の前とか病院の前とかだ。はい正解。じゃ次の問題」
「・・・・」
「追い越しは右からか、それとも左からか?」
「右?」
「右からか、それとも左からか?」
「み、みぎ?」
「右からか、それとも左からか?」
「ひ、ひだり?」
「はい正解」
「・・・・」
そんな問題が10問
他に標識についての質問。
紙に描かれた標識を指しながら試験官が僕に英語で訊ねる。
「この標識の意味はなんだ?」
下にアラビア語で説明が書いてあるので、僕はそれを英語に直して答える。
「追い越し禁止です」
「はい正解」
「・・・・」
おかげで筆記は90点で合格。
路上試験は実際に街中を走行。
といっても走行する距離は200メートルから300メートル程度。
あまりにも短い。
これも合格。
ようはシートベルト、ウインカー、サイドブレーキをきちんと使用できて、
ギアチェンジがスムーズにできればいいのだ。
試験は簡単だが、手続きが少し煩雑で、
試験場が遠く、かつ場所がわかりにくいのが難点。
炎天下の街、道を尋ねて歩き回るのはなかなか面倒だった。
・大使館の免許翻訳を得るのに1日
・受験登録と視力検査などに1日
・試験に1日(再試験は3日後)
・免許の発行に1日
荒井繁