1か月に4回も受けたので……日本とザンビアのPCR検査をご紹介
こんにちは、認定NPO法人ロシナンテスの小川です。ザンビアへの出張時、ザンビアと日本の出入国時のルールに則り、約1か月の間に合計4回(!) のPCR検査を受けました。折角の機会ですので、2つの国での検査事情についてご紹介したいと思います。
出入国時のルール
海外渡航にあたっては、各国保健省が発表している水際対策措置や利用する航空会社の規制に従って検査を受ける必要があります。今回の出張時に適用されたルールは以下の通りです。
- ザンビア入国時:入国前14日間以内のPCR検査陰性証明書が必要。
- ザンビア出国時:出国前72時間以内のPCR検査陰性証明書が必要。
- 日本入国時:空港到着時にPCR検査を受け、結果取得が必要。結果が出るまで入国不可。
PCR検査1回目:日本出国前(ザンビア入国時提出用)
私は、出国前に東京でPCR検査を受けました。訪れた施設は唾液採取かスワブ(鼻咽頭ぬぐい液)採取を選択できましたので、負担が少なそうな唾液検査にしました。
実際の検査では個室にて指定の容器を渡され、約2ml程の唾液を採取するのですが、これが意外と多いのです…。レモンや梅干しなど、酸っぱいものをイメージすることで、何とか必要量を採取しました。
最短で当日中に、結果と陰性証明書を受領することができましたので、たった1日で無事に出国前検査が終了しました。
PCR検査2回目:ザンビア入国後(任意)
ザンビア入国時には日本で取得した陰性証明書を提示しますが、入国後、空港や医療機関での検査は義務付けられていません。しかし、今回は念のため出張者全員が陰性であることを確認してから活動を開始した方が安心だと考え、自主的に検査を受けることにしました。
検査は、首都ルサカにあるMEDLAND病院という私立の総合病院で行いました。驚くべきことに、ゲートをくぐる際に車両のフロントガラスにアルコール液のようなものが吹きかけられました。(有効性は不明です…)
入口で看護師による検温が行われ、手指消毒をしてから院内へ入ります。検査の事前予約は不要で、当日に受付で登録を行い、検査室へ案内されます。
さて、実際の検査です。ザンビアでは、スワブ検査が主流です。きちんと消毒が行われた個室に案内され、医師から指示された通り、斜め上の方を見て首を上に傾けます。続いて医師より「ちょっと不快だけど、我慢してね。頑張って。」との声かけがあり、鼻の中にスワブ(綿棒状のもの)が入れられ、グリグリ……。
経験者の話などからイメージしていた痛みは殆どなく、個人的にはあまり不快感もありませんでした。ただ、スワブを鼻から取り出す際に、何とも言えないムズムズした感覚が……。ここで片目だけ涙しました。医師にもすかさず、「ごめんね、泣かないで。」と苦笑されてしまいました。
全体的にスムーズに進み、書類の記入や待ち時間を含めても、1時間程度で完了しました。翌日には検査結果の入手が可能です。費用は日本円で約1万円強でした。
PCR検査3回目:ザンビア出国前(ザンビア出国時提出用)
出国前も、同じ病院にて検査を行いました。(ちなみに同じ医師が担当し、私は全く同じ場面で涙してしまいました……。先生、ごめんなさい。笑)
出国用には、病院が発行した検査結果に加えて指定機関が発行する陰性証明書を取得する必要がありましたので、ルサカにある大学病院University Teaching Hospital(UTH)を訪問しました。専用窓口に並び、陰性の結果を担当者に渡すと、陰性証明書を添付してくれます。費用は日本円で約2,500円程でした。
PCR検査4回目:日本到着後(日本入国時提出用)
ザンビア出張を終え、成田空港へ到着。ザンビアからの帰国者は検査対象ですので、順番に検査が行われます。こちらは、唾液検査でした。
検査後、結果を受領するまでは入国手続きができませんので、待合室の指定された番号の席にて待機します。幸い、あまり待たされることもなく、約1時間後には結果を受領。全員陰性でしたので、無事に入国を済ませることができました。