特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2009.01.27

臨床工学技士1

一昨日、臨床工学技士さん2人が日本からスーダンに来られました。
J-METSという団体からの派遣です。
もう3回目になります。
経緯に関しては以前に書きました。(→こちら
初日に日本の無償で建設されたイブン・シーナ病院へ出かけました。
早速、いろんなところに連れて行かれました。
腎センターを建設中で、アドバイスが欲しいとのことですが、もう建物はほぼ出来上がってしまっており、
もう少し前だったらと思わずにはいれませんでした。
日本では技士さんたちが、病院の設計にも関わります。
それくらいの重要な位置を示しています。
もちろん、スーダンでは事情が違います。
建物を作っておいて、ここは何に使おうという発想です。
設計図を描くときから用意周到にしていないのです。
まあ、スーダンの建設はいったん壁を作っておいて、配管のために穴の必要なときは
再び壁をぶちぬくというやりかたです。
そのために、新築なのか廃墟なのか分からなくなることもあります。
そのあと、透析センターにつれていかれ、水処理に関してのアドバイスをくれとのことでした。
データを見ると、日本で水処理をしないときと同様のレベルが、スーダンで水処理を行った後のレベルです。
数値にして、1000倍の違いがありました。
これで、良くスーダンの患者さんが耐えていると思いますが、
日本も以前はこのレベルであったと言います。
次の日からガダーレフへの移動なので、最終日にイブン・シーナ病院に再度行って
もう一度水処理に関して、調べてみたいと思います。
スーダンではNGO関係者は、ハルツームを離れて地方に行く時は、
スーダン政府から「旅行許可証」をもらわないといけません。
通常、HAC(スーダン政府のNGOの元締め屋さん)が、事前調査しないと旅行許可が出ません。
つまり、ビザを取得するのにHACから許可をとっていないと旅行許可証は発行されません。
東京のスーダン大使館で取得したビザでは、ハルツーム以外はいけないということになります。
ただし、これはNGO関係者のみです。
NGO関係者と言っても、NGOの人と一緒にいればNGO関係者とみなされます。
上記の理由で、今回の日本からの臨床工学技士さんたちは東京でスーダンのビザを取ってきたので
旅行許可証は発行されないと一旦は断られていましたが、裏ワザを使っての交渉で
「もう、お前のところは仕方ないなあ!今度が最後だぞ!」
と言われて、許可証がやっとのこと発行されました。
スーダンで我々と一緒に地方に行きたいと思っている方々は、東京のスーダン大使館でのビザ
では、駄目ですよ。
2か月くらい前から、準備してスーダンでビザを取得しなくてはいけません。
日本の事務局の海原くん、その辺を理解しておいてください。
では、これから臨床工学技士のセミナーに行ってきます。
川原尚行