特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2009.01.29

臨床工学技士2

ガダーレフ州での2回目の講習会です。スーダン全体としては、3回目になります。
9時からのスタートでしたが、ここはスーダンです。
9時になっても、誰もいません。
ここで、腹を立ててはいけません。
それから、ぞろぞろとやってきます。
たぶん、場所が指定されていなかったのでしょう。
みんなが口々にそう言っています。
開会式をするのに、二人の大臣を待つことになります。
保健大臣はやってきましたが、もう一人の大臣は来ません。
開会式を後回しにして、臨床工学技士に関するビデオを流しました。
それから、フリートークという形をとり、保健大臣に
「ME(メディカル・エンジニア)とは何か?」
を問いました。
彼は、スラスラとMEの役目を話し、スーダンには、MEのトレーニングは欠かせないと
満点の回答をしました。
もちろん、口で理解するだけではだめで、実践が整っていなくてはいけません。
結局、もう一人の大臣は来ず、開会式もなく、講習会をスタートしました。
ときどき、質問も交え、聴講者はよく聞いています。
3回連続で、講習会に参加したメンバーもいます。
午後からは、実習に入ります。
ICUに行きます。
そこに、ありました。
高額の人工呼吸器が。
4年前に購入して、一回も使ってないものです。
前回の講習会のときには、うまく作動させることができませんでした。
というのも、この機械、あまりに精巧にできているために、セルフチェックでクリアしないと
作動しないシステムになっています。
もちろん、それは素晴らしい措置です。
前回は、セルフチェックをクリアできなかったのです。
それから、1年8か月。
この機器への挑戦は明日にすることにします。
ICU、手術場、それに周産期センターをまわりました。
ここでは、詳しくは書きませんが、前回よりはほんの少しだけ進歩はあったように思えます。
小さな進歩とは言え、これは私には大きなもののように感じました。
夕方に1日目の講習を終え、それから急ぎ診療所のあるハサバラ村へと向かいます。
彼らにも、村での滞在を経験してもらいたかったのです。
夕日を車中でながめ、ほとんど日が暮れたときに村に到着しました。
もう、家族のようなものです。
ハサンはいませんでしたが、食事の用意もしてもらいました。
私は美味しく頂きましたが、初めてのお二人はちょっと苦しかったようです。
その後、ハサンが戻ってきました。
伊藤さんがちょうどポータブルのDVDプレーヤーをお持ちでしたので、
ハサン家族に情熱大陸を見せました。
ハサンは、多くの人に情熱大陸を見せたいのでしょう。
DVDプレーヤーが欲しいと言います。
今度、日本に帰ってきたときに安いやつを買って、プレゼントしましょう。
でも、村ですから、どのようなものがよいのでしょうか?
永松先輩、良い知恵があれば、お教え下さい。
情熱大陸の上映会後、空を見上げると、本当に綺麗な星空でした。
川原尚行