2020年新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年はロシナンテスにとって、スーダンの政変による日本人スタッフの緊急退避、ザンビア事務所の開設など激動の年でした。
スーダン事務所
昨年は政変がありましたが、同じくスーダンで活動するNGOのAAR、JVCの皆さまと協力しながら事なきを得ました。秋以降スーダン情勢が安定してきましたので、2名の日本人スタッフ(小川和泉、岩吹綾子)が年明け早々から現地に赴任しています。
小川はスーダン情勢が緊迫する中、現地スタッフのみで事業を継続できるような体制を整えて一時帰国、その後遠隔で現地スタッフをまとめあげていきました。
岩吹は青年海外協力隊でスーダンに赴任した経験があり、アラビア語に精通していて現場の村落での円滑なコミュニケーションが期待できます。
彼らとともに昨年予定していてできなかった事業を今年こそは実現させたいと思っています。
ザンビア事務所
ザンビアは2名の日本人スタッフ(堺遥、杉本亜歴)とインターン(池田裕亮)が駐在しています。
堺は煩雑で膨大な作業、交渉を重ねてゼロから事務所開設をしてくれました。
杉本はJICAの専門家として長年の経験を持ち、ザンビア赴任歴もある頼れる存在です。
池田は、医学部生の目線で地域医療を見つめてもらっています。今の経験が彼の人生に良い影響になることを祈っています。
昨年はTICO、AAR、ジョイセフ、JATAの皆様には本当にお世話になりました。おかげさまで事務所を開設することができました。年始にはザンビア政府へのNGO登録ができました。下準備が整い、いよいよ母子保健事業を開始致します。
イラン情勢
年明け早々に、イラン情勢が緊迫したものとなりました。
今日(1月9日)時点で緊張は若干緩和されてきた感じですが油断はできません。今回のイラン情勢がスーダンにどう影響してくのかは不明ですが、スンニ派が多数を占めるスーダンはシーア派が主流のイランとの外交を2016年に断裂させています。
スーダンにとっての大きな問題は、米国からのテロ支援国家指定の解除でしょう。なお、日本からスーダンもしくはザンビアへ行く場合には、アラブ首長国連邦(ドバイ、アブダビ)を経由することがよくあります。イランとペルシャ湾を挟んで近接している同国の経由は、今回のイラン情勢を受けてなるべくなら避けたいルートではあります。他のルートはエチオピア、トルコ(スーダンの場合)などの経由がありますが、現在のところではエチオピア経由が安全に思えます。
スタッフの安全には最大限の配慮を行い、今年も事業を継続して参ります。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。