水事業2
さて、前回に引き続き水事業です。
何をするのも、スーダンではテクニカルアグリーメントが必要です。
つまり、NGOと管轄する省庁それに地方のHAC、連邦政府のHACのサインが必要です。
中身は、この予算で、どんなプロジェクトを行うかを記したものです。
水事業を管轄するWater Cooperationが、
「明日の朝には、テクニカルアグリーメントにサインしましょう。インシャッラー」
と昨日言いました。
この最後のインシャッラーがくせ者です。
本日の朝行くと、
「サインできない」
「なぜ?」
「この企画所では、我々の基準に達していない!」
えっー!そんなこと初めて聞いた!!!
それで、その基準に合わせて、このプロジェクトを行うとすると
倍近くの資金が必要です。
しかも、どこを見渡しても、この基準に合った水施設はありません。
「では、この足りない分の資金をガダーレフ州が出してくれるのか?」
「No!」
これでは、話になりません。
私はハルツームで人と会う約束をしています。もうガダーレフを出発しなければいけない時間です。
でも、契約ができていません。
ここでサインをしないと、私の帰国のこともあるので、プロジェクト自体が1ヶ月は止まってしまいます。
村の人々は現在困っています。
そこで、この基準に合ったもので、我々の資金でできる最低限のものを考慮して、サインを行うことにしました。
でも、これは業者とのサインでWater Cooperationとのテクニカルアグリーメントではありません。
このテクニカルアグリーメントは後回しでもよいとの言質をとり、一応の形で決着をつけました。
それにしても・・・。納得のいかない話です。
腹立たしさとともに、足の痛みも増してきました。
こりゃ、日本に帰ったら、スーツにサンダルですね。
川原尚行