「寄付をする人」の傾向とは?
皆さまこんにちは、事業部の宮崎理恵です。
このブログを見てくださっている皆さまは、ロシナンテスの活動に少なからずご関心持っていただいていると思います。中には、ご寄付いただいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2016年の1年間で寄付をした日本人は45.4%。意外と多い?と思いましたが、この中には、ふるさと納税や自治体への寄付、政治献金なども含まれており、まちおこしや緊急災害、福祉や環境、私たちのような国際協力などへの寄付は合わせて17.9%だそう*。
そう、ロシナンテスに関心を持ってくださり、ご寄付いただいた皆さまは…実は少数派なのです。(ありがとうございます。皆さまは貴重な方々なのです…!)
この数字、多いと思われましたでしょうか、少ないと思われましたでしょうか。
寄付をしない理由 - 有効性感覚 –
「わたしが行動することで、少しでも社会が良い方向に変わる」と感じる、有効性感覚というものがあります。この有効性感覚を信じている人の方が、寄付やボランティアを行う傾向にあるといいます*。皆さまはどうでしょうか?
私たちは、この有効性感覚を信じ、ひとりひとりは微力でも、みんなが集まればきっと力になる、という想いで活動をしています。
(「私たち一人ひとりは痩せ馬ロシナンテのように無力かもしれない、しかし、ロシナンテが集まりロシナンテスになれば、きっと世界を笑顔にできるはず!」というのが、ロシナンテスの名前の由来です。)
ロシナンテスは、これまで実際に、スーダンで「医」を届けてきました。事業のほとんどは、皆さまからのご寄付で行われており、確かにスーダンの人々を支えています。
そうしたつながりを作っていくことで、皆さまに少しでも「わたしが行動することで、社会が良い方向に変わる」という気持ちを持っていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
寄付をする人の方が幸福?
人が寄付をするメリットは、「団体の活動や社会課題の解決を支援できること」だけではなく、意外なところにもあります。それは、「幸福を得られる」ということ。人は「自分のためよりも他人のためにお金を使った方が幸せになれる」と、複数の研究によって明らかにされています*。
例えば、5-20ドルのお金を分配し、一つのグループには「自分のため」もう一方のグループには「他者のため」に1日で使用するよう指示を与えた場合、「他者のため」にお金を使用したグループの方が幸福度の上昇が大きかった、という研究があります*。
そう、人のために何かをすることは自分の気持ちも前向きにさせてくれるのです。
日本では年々、寄付総額が増加傾向にあります。これから、寄付やボランティアをするという行動が、多くの人にとってより身近になっていく未来がくるといいなと、思っています。
参考文献
*(認定NPO法人日本ファンドレイジング協会 (編) (2017). 寄付白書 2017)