特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2007.05.10

キッチン・塩

成人男性は一日に呼吸や汗として約900ml、尿として約1500ml、大便中に100mlの合計2500mlの水分を体外に排出する。食事からの水分では足りないので、それに加え少なくとも1リットルは水分を飲む必要があるそうだ。(参考サイト:海外教育旅行メールマガジン
単なる好奇心から3日間に渡って記録をつけてみたのだが、ここで僕は毎日4リットル以上の水を飲んでいる。つまり食事もいれたら5リットル近くの水分を摂取している事になる。日本にいたときに比べトイレに行く回数が増えたとも思わないので、増加分はほとんど汗になっているのだろう。ということは24時間に約3.5リットルも汗をかいているのだ。日本の夏も暑いとはいえ、外で働く人を除けばこれほど汗はかかないだろう。確かにスーダンに来てから料理の味付けが濃くなった。それだけ汗を流していれば、体が塩を求めるのも当然である。
給料をsalary(サラリー)というが、その語源はラテン語のsal(塩)にあるという。古代ローマでは兵士への賃金は塩で払われていた、もしくは塩を買うために兵士に金が与えられた、と説によって多少の差異はあるが、なんにせよ給料と塩の強い関係はゆるがない(ちなみに塩野七生著「ローマ人の物語」文庫版の1巻のp16にもほんの少しだけだが触れてある)。汗になったあとには塩が必要なのだ。ついでの話だが、Salad(サラダ)には「塩(sal)をいれた(ad)」という原義がある。一人ぐらいは「へー!」と驚いてくれたらいいな。
荒井繁