スーダン2008.08.18
ムスタファとズルファ
我々のロシナンテス・メンバーであったムスタファの死から半年近くが経ちました。
この前に休みの日に、ムスタファの家族のいる村へと行ってきました。
雨季の今、村には緑が多く、以前よりいっそう情緒豊かな表情でした。
突然の訪問にもかかわらず、ムスタファの兄弟に温かく迎えられました。
食事もいただきました。
キスラ(ちょっと酸っぱい感じのクレープのようなもの(上品な表現)、ボロ雑巾のようなもの(下品な表現))、スープ、トマトそれだけのものでしたが、心のこもったもので、美味しく頂かせていただきました。
看護師の向井さんは、女性陣の中に入っていきました。
男性陣では、カラッとしており、世間話をしたにすぎませんでしたが、女性陣では、久しぶりに日本人を見たのか、ムスタファを思い出したようで、みんなが涙を見せたそうです。
帰り際、女性陣のところに挨拶に行き、ムスタファのお母さんにも挨拶できました。
そして、ムスタファが亡くなった後、一番しょげていた姪のズルファは、とても元気になっていました。
今は、日本でいう中学2年生です。最初は恥ずかしがっていましたが、話をしてくれました。高校にも進学したいようです。そして将来はエンジニアになりたいそうです。
亡くなったムスタファが取り持ってくれた縁です。
大事にしていきたいです。
川原尚行