スーダン2008.08.15
キリング・フィールド
診療所からガダーレフ事務所に引き上げてきました。
私とモハメドで1984年製作の「キリング・フィールド」
を一緒に見ました。
ときは、カンボジア内戦、
それを取材しようとした米国人記者とそれを助けるカンボジア人の物語です。
米国人記者は、カンボジア人の助力を必要とし、
そのために、彼を窮地へと追い込んでいきます。
カンボジア人を脱出させようとパスポートを偽造するところなどは、
スーダンでも同じような経験があるために(別にパスポートを偽造したわけではありません)、
臨場感が伝わってきました。
結局、その偽造パスポートは写真が写っておらず、彼だけ脱出することができません。
その後、彼は苦難を得て、カンボジアを後にすることができます。
そして、二人の感動的な再会があるのです。
時代は流れて、2008年。
カンボジア内戦ほどではないにしろ、スーダンではダルフール紛争が繰り広げられています。
そして、日本人の私とスーダン人のモハメド。
まさか、映画のような2人にはならないと思いますが、
ダルフール問題がこじれると今後どうなるかわかりません。
しばし、二人でダルフールに関して話をしました。
いまや、モハメドは私のブレーンになりつつあります。
スーダンが今後キリング・フィールドにならないためにも、やるべきことをしなくてはいけません。
川原尚行