スーダン2008.08.12
視点
先日、大使公邸で日本からスーダンに視察にいらっしゃった国会議員の方々を迎えての
歓迎晩餐会があり、それに出席してきました。
席上、大使がスーダンの状況、あるいはそれぞれの活動を報告してくださいとのことで、
真っ先に、私が指名されました。
私は、ロシナンテスの活動そしてスーダンに対しての見解を述べました。
政治的には、極めて困難な状況ですが、人々の生活は、貧しくても、
懸命に生きている。そして、この姿に日本人も学ぶべきところがある。
スーダンには、
「なにもないが、なにかがある」
日本には、
「なんでもあるけど、なにかがない」
と言って、締めくくりました。
私の後に発言された方々は、
ダルフールのことに言及されました。
ダルフールでは、厳しさを増しており、国連の職員はエッセンシャル・スタッフのみでの活動に切り替えている。
政治的な和平合意へと結ぶ協議は難航し、混迷を極める。
との話が続きました。
私は、ダルフールに関与していませんし、政治にも関与しておりません。
私はロシナンテスの活動を通じて、スーダンの人々を見つめています。
私と後の方々の話とでは、内容が全然違います。
いろんな視点があって良いと思います。
その視点を多くして、ひとつの事象をいろんな方向から検討し、総合的に判断が行われることを期待します。
川原尚行