特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

  1. HOME
  2. 活動報告ブログ
スーダン2008.07.25

それぞれの言い分

向井さんと話していると、いろんな不満があることが分かりました。
食べ物のことです。
向井さんが朝食に納豆を食べようとしていたときのことです。
私が帰国した際に家内が納豆を冷凍してくれて、それをスーダンに持ってきて冷凍保存しています。
向井さんは、30分くらい前から、解凍のために外に出しておいて楽しみにしていたそうです。
そうしているところへ、Sさんが聞いてきます。
「のんちゃん、あと納豆いくつ残ってる?」
「あっ!最後です」
会話はそれで終わりです。
向井さんが、味噌汁を作り始めると
Sさんは、何も言わずに納豆を冷凍庫にしまいました。
向井さんは、むっとしながらも、我慢したそうです。
やがて、向井さんは、ハルツームを離れ遠く診療所へと向かいます。
頭の中には、納豆が食べられなかったのが残っています。
そして、診療所から帰ってくると、案の定、納豆がありません。
食べたのは、Sさんに違いありません。
以上納豆について、向井さんの言い分。
「まだあるんですよ」と向井さん
「三田さんがケニアに行った際にお土産で買ってきてくれた、チョコレートが袋いっぱい会ったのに、Sさんが最後に私にくれたのは、たったの2個ですよ!きっと、チョコレート好きのSさんが食べたに違いありません!」
以上、チョコレートに関しての向かいさんの言い分。
私はハルツームに戻ってきて、Sくんに上記、納豆とチョコレートの件を聞きました。
「納豆は、向井さんがほとんど食べたんですよ!それに、ごはんにかけるでもなく、ただ納豆を食べることもあるんですよ。しかも2つも一緒に食べることもあるんですよ。自分はほとんど食べてなかったので、最後のひとつくらい食べようと思って、そうしました」
これ、Sくんの納豆に関する言い分。
横からIさんが
「俺、納豆ひとつも食べてない!」
まあ、これはおいておきましょう。
「チョコレートに関して、スタッフ皆がいっせいにチョコレートを食べ始めて、自分は苦労して2つでも向井さんに残してやろうと頑張ったのですよ」
これが、チョコレートに関するSくんの言い分。
さらに向かいさんが、言います。
「Iさんは、車での移動中に自分だけチョコレートを食べて、だれにもどうぞ!って言わないんですよ。それなのに、私がお小遣いでかった豆を「俺にも頂戴!」って言って、そのあと、私が豆を全部食べると、「えっ!もう全部食べたの!」って怒っていうんですよ」
向井さんの車でのおやつに関しての言い分。
さらに向井さんは続けます。
「Iさんは、ローカルスタッフがお土産にくれたおかしを全部食べたんですよ!私に一言もどうぞ!って言わなかったんですよ!」
お土産に関しての向井さんの言い分。
同様に、私がIさんに聞きます。
「チョコレートは、暑くてどろどろしていたので、自分だけ食べたんだよ。でも、どろどろしてなくても、自分だけが食べたか」
また、こうも言います。
「運転する人が一番偉いんだから、運転手がわがままを言えるもんね」
これは、車でのおやつに関してのIさんの言い分。
「ローカルスタッフのお土産に関して、あれはのんちゃんがご馳走になったあと、俺にお土産ってくれたんだろ!それだったら、俺が全部食べてもいいじゃん!」
お土産に関するIさんの言い分。
私のコメント
1. Sくんは、そう思っていたなら、そうと口に出して言えばいいことです。コミュニケーション不足です。向井さんに関しては、納豆は貴重な食べ物なので、もっと大事にいただきましょう。少なくともご飯と一緒に食べてください。
2. Iさんは、「どうぞ!」ってみんなにも食べ物を勧めるべきです。これは、スーダンの人にも指摘を受けたことです。ハサンと我々スタッフがいる前で自分だけ、お菓子を食べていたとき、ハサンから、それはよくない!って言われていました。
ロシナンテスは、仮名は使いません。
Sくんは霜田くんです。Iさんは岩間さんのことです。
川原尚行