スーダン2008.07.05
想像力?逃避行
2005年夏のこと。
道産子の私は全国高校野球選手権大会決勝に進出した駒大苫小牧高校を応援しに、
甲子園にやってきました。
決勝当日のその日は快晴。
試合開始は1時ですが、練習から全て見たかったので10時半には球場入りしました。
気温はすでに30℃を超えており、座って30分経った頃から玉の汗が吹き出てきました。
サウナにいるのと全く同じ状態です。
それでも同年4月、調査のために訪問したスーダンの暑さに較べると、
まだやわらかい暑さに感じました。
スーダンでは毎日40℃を超えていました。
でもカンボジアに駐在していたことのある私にとっては、
それも想像を絶する暑さではありませんでした。
しかしスーダンを発つ日、やっと経験できた想像を絶する暑さ。
これまで経験したことのない暑さ。
その日、昼頃外に出ると明らかに今までとは次元の違う暑さ。
日本では夏に長袖を着ている人はあまりいませんが、
スーダンでは半袖を着る人などいません。
日差しが強過ぎて、肌をさらすと痛いのです。
その日、本当に思ったのは、コートを持ってきたら良かったということでした。
それが50℃の暑さでした。
アフリカで毛布が重宝される理由を実感できました。
20年に渡って内戦が続いていたスーダンでは、
人々は安全な場所を求めて1ヶ月、時には3ヶ月歩いて避難したそうです。
時には、その50℃の暑さの中を・・。
その道のりがどれほどの苦難であるのか、私は未だに想像できません。
いわま