スーダン2008.06.07
夕焼け
フィリピンに行ったとき夕日を見ました。
確かフィリピンの夕日は世界で一番綺麗だとか。
そして、自分の国に一番を誇るものがたくさん存在するのはいいことだと思う。
日本でだって何気なく仕事の帰りに見た夕日が涙が出るほど綺麗だったりすることがある。
綺麗なものに素直に感動できるのは そのときの心が澄んでいるから。
感動できる綺麗な心が自分の中にあるから。
私はこの村の夕焼けが好きです。
灼熱の日中から開放されると言う幸福感もあるんだけど、電気がないこの村で全てが闇に包まれ、
優しい月明かりと星空に包まれていく時間の始まりである夕焼け。
日没はお祈りの時間。
人も動物もオレンジ色に染まって風景に溶け込んでいくのを見ていると
人間は何て小さなものなんだろうと実感する。
今私が見ている夕日が世界一綺麗なんじゃないかって。
そして私もまたその夕日に溶け込んで風景の一部になる。
決してもう二度と見ることのない今日の夕焼けは
決して立ち止まらせてくれない時間を意味する。
もう二度とここで同じ夕日を見ることは出来ないから。
そして、いつかこの村で暮らしてた日々が思い出になるから。
今を楽しむことが人生を楽しむことです。
愚痴言って立ち止まってたらつまらないと思いませんか。
向井