スーダン2008.05.15
学校建設計画
昨日までの、危険情報から村での話へと移ります。
シェリフ・ハサバッラ村には、古くからの学校と
最近建設された女子のための学校があります。
ただ、女子のための学校は3クラスしかありません。
そのために、女子のための学校建設を手伝おうと、昨年からことあるごとに話をしてきました。
そこで、学校が存在するひとつの村だけでなく、
学校に通う子供がいるすべての村の代表者たちを集めて話し合いを持ちました。
まずは、学校建設に関する学校建設委員会なるものを決めようとしました。
我々は、各村から代表者5名というふうにしていたのですが、
最大規模の村が
「我々は人口が多いのだから10人の代表を送りたい」
とのことです。
ただ、ひとつの村の意見に偏ることも懸念され、
我々は一歩も引かずに各村5人を主張しました。
最大規模の村は、我々との話し合いを中座して
自分たちだけで協議し、
再び我々のところに来ました。
「10人のせんは譲れません!」
でも、我々も主張するところは同じです。
ふと、民主主義とは何だろうと思いました。
最後の最後、もう夜の10時近くになって、結論が出ました。
各村5人で決定!
プロジェクトの申請には期限があります。
もちろん、我々が主導していけば、早くに事が進むのでしょうが、
村の問題ですので、村人が先導しなければ、この先どうにもなりません。
困難で大変でしょうが、彼らと一緒に進めていきます。
川原尚行