特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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ザンビア2019.04.25

ザンビアでの事業開始準備のお知らせ

ロシナンテスをいつも応援してくださり、本当にありがとうございます。

この度、ザンビアで本格的に事業を開始すべく、準備を進めていくこととなりましたので、皆さまにこの場を借りてご報告させていただきます。

昨年から、スーダンで学んできた知見を活かし、活動できる国はないかと思っていました。また、日本のNGOや団体が一生懸命に他の国で支援事業を行なっており、そこから学べる点があるとも考えました。

そこで、アフリカで活躍する団体や先生がいらっしゃらないかと周囲を見渡していると、昨年3月に出席した式典で、ザンビアでの医療活動に対して山元香代子先生が表彰されていました。山元先生のスピーチの中で、「私が日本にいる間も、ザンビアのスタッフが頑張って巡回診療を行っています」という言葉に感動し、山元先生の活動から学ぶ点があるはずと思いました。
また、東日本大震災で一緒に支援活動をしたこともある徳島を本拠地とするTICO(ティコ、Tokushima International Cooperation)が、ザンビアで医療支援活動をしていたことを思い出しました。我々も北九州を本拠地としており、地方からアフリカの医療支援している団体として共通点も多くあります。さらにTICOは、徳島の地域医療でも大いに貢献しており、我々が学ぶことが多いように思えました。
調べていくと、AAR(難民を助ける会)、ジョイセフ、結核予防会などの団体も医療活動を展開していることがわかりました。
リビングストンに近いジンバという地域にある病院で活躍する三好康広先生は、学生時代スーダンに来訪し、ロシナンテスの活動を見てくださいました。
また秋田大学医学生の宮地貴士君は、スーダンで我々が建設する地域の診療所を見て、ザンビアにも診療所を作ろうと仲間の医学生らとともに頑張っています。

これはザンビアにご縁があると思い、昨年夏と今年の春にスタッフの堺遥とともに現地を視察に行きました。各団体、またそれぞれの方が、本当に素晴らしい活動をされていてとても勉強になりました。ザンビアもスーダン同様、地域の村々には病院や診療所がないところが多く、地方政府での予算が十分でない中、医療をどう届けるのかの課題は同じでした。ザンビアでのそれぞれの団体の取り組みは、今すぐにでもスーダンに紹介したいものもあり、また逆にスーダンでの経験がザンビアで活用できるのではとの実感も持てました。

ロシナンテスを設立して14年目、日本では平成から令和という新しい時代を迎えるこの年に、スーダンとともにザンビアで事業展開を行うことを決めました。

そこで、皆さま方へのお願いがございます。ザンビアでの事業を行うために、我々と一緒に働いてくださる方を募集します。とくにアフリカの保健分野で地域医療に取り組みたい方は、ぜひとも応募してください。
https://www.rocinantes.org/about/recruit/
どうぞ、よろしくお願いいたします。

実は、ザンビアで視察を行っている最中にスーダンで政情不安定との報告があり、堺に後を任せて、急遽ザンビアから戻りました。スーダンに到着した翌日に大統領が解任されるというタイミングでした。民衆は現在も、暫定軍事政権ではなく民政への早期移行を主張しての抗議デモを継続しており、本日4月25日には軍本部前で、大統領解任後最大の抗議集会を予定しています。
現在も落ち着いていない状態ではありますが、民衆の力で勝ち取ってきたこのダイナミックな動きを目の当たりにし、スーダンの国民にとって大切な時期をともに過ごせているというのは、とても感慨深いものがあります。愛するスーダンに明るい未来が開けることを祈りつつ、事業をさらに躍進させていけるよう引き続き尽力してまいります。

スーダン、ザンビアと活動範囲が広がりますが、北九州本部、東京事務所、スーダン事務所、そして開設するザンビア事務所のスタッフが一丸となって地域医療に取り組んでまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。