入職のご挨拶【立花 香澄】
こんにちは。ロシナンテスで広報担当として働くことになりました、立花香澄です。民間企業や国際NGOでの広報の職を経て、2018年10月に入職いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
大学生の時にスタディーツアーで訪れたカンボジアで、「爆弾は、カラフルにしたり、落ちてくる姿が蝶々のようにみえるようにしたりと、子どもが手に取りたくなるような工夫がなされている。」というお話を聞きました。
衝撃でした。多くの大人が知恵を絞って、いかに効率よく子どもを殺すかアイディアを出し合う。会議室の風景が頭に浮かんで、本当にやり切れない気持ちになりました。
学べば学ぶほど、世の中にはひどいことがたくさんあり、その原因の多くは元をたどれば人だということがわかりました。考えれば考えるほど、私が何かしたところで変わらないのでは、という気持ちになりました。
でもきちんと個々に目を向けてみると、そこから立ち上がろうとする人々を支えているのも、人でした。
ひどいことはゼロにはならないかもしれない。でも、「ひどいこと」より「あたたかいこと」を増やすことはできる。考え立ち止まるよりも、そう信じて進むほうが私には向いているな、と思えたので、そのきっかけをつくる広報として働きたいと思うようになりました。
NGOの広報は、「あたたかいこと」を集めていく素敵な仕事だと思っています。実際、周りから集まるあたたかい言葉や気持ちが、傷ついた人々が立ち上がるための大きな力になることを感じてきました。
小説「ドン・キホーテ」から採られた団体名には、
「私たち一人ひとりは痩せ馬ロシナンテのように無力かもしれない、
しかし、ロシナンテが集まりロシナンテスになれば、きっと世界を笑顔にできるはず」
という思いがこもっています。
一緒に考えてもらうこと。
その国を好きになってもらうこと。
その人を好きになってもらうこと。
自分にもできることがあると知ってもらうこと。
そして1頭のロシナンテになってもらうこと。
そんなあたたかいことを一つでも増やせるよう、そしてロシナンテを1頭でも増やせるよう頑張りながら、皆さまとともに歩んでいきたいと思います。