特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

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2018年最初の、最高のご報告

2018年、あけましておめでとうございます。
旧年中はロシナンテスへ多大なるご支援を賜り、心から感謝申し上げます。

日本では厳しい寒さが続いていると聞いております。しかし灼熱のスーダンでは暑さの緩むこの時期の気候が一番良く、毎日、清々しい朝を迎えています。

さて、新年早々、皆様にお伝えしたいニュースがあります。
今年最初のお知らせとしてこのご報告ができることは私にとってこの上ない喜びです。

「土とレンガの診療所プロジェクト」において、3棟目の診療所建設を進めていましたワッド・シュウェイン村に、年が明けてすぐ、診療所が完成しました。
アルセレリア村、アルハムダ村と合わせて、計画した3つの診療所がすべて出来上がりました。まだ運営が始まるまでにはもうすこし時間がかかりますが、これをもって、ひとまずプロジェクトは終了です。完遂という形でこのプロジェクトを終えることが出来ましたのは、ひとえにご支援・ご協力くださった皆様のおかげです。
改めまして、心より御礼申し上げます。

「土とレンガの診療所プロジェクト」は2015年12月に開始しました。
東京都全域とほぼ同じ広さの無医村地域に、3棟の診療所建設を目指す計画です。
1棟 1,000万円、3棟で 3,000万円もの多額の資金を必要とするこの挑戦は、ロシナンテスにとって無謀とも言える、大きなチャレンジでありました。
しかし、大変多くの方にご賛同いただき、このように大きな資金を集めることができました。

資金面だけでなく、建設においても困難はたくさんありました。
特にワッド・シュウェイン村は、我々が行っている巡回診療の中でも最遠にあり、それだけに過酷な環境でした。建設に必要な水や労働力の確保、資材の運搬において難しい局面が続きました。加えて建築資材が高騰し、本当に建設できるのか不安になったこともあります。
しかし、建設業者の努力もあり、こうして無事に完成のご報告ができています。
地域の方々は、これで医療が日常的に行われると、心から喜ばれています。
今後は、完成した診療所を運営するハルツーム州保健省と協議を重ね、この診療所がひとりでも多くの住民の命を守れるよう、フォローして参ります。

繰り返しになりますが、「土とレンガの診療所プロジェクト」にご支援、ご協力して下さった皆様、本当にありがとうございました。

2018年最初の活動報告会を東京(2/24土)と北九州(2/25日)で行います。
もちろん私も帰国します。
皆様と共に診療所の完成を祝えることが、いまから楽しみでなりません。
お時間のある方は是非ともいらして下さい。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

川原 尚行

(活動報告会についてはこちらをご覧ください)

完成したワッド・シュウェイン診療所