妊婦検診と村の寄り合い
今日は、第一回目の妊婦検診をしました。
事前の住民調査で40名の妊婦がある村を対象としました。
救急車の放送を使って、村中を回り、ほぼ全員の妊婦が検診に来ました。
助産師は、近くの病院から借り出してきました。
第一回目ですので、段取りがうまくできてなく、検診に来た人にも、応援に来てくれた助産師の方にも迷惑をかけたと思います。
これを週2回の割合で、周辺の村々の妊婦に対して行う予定です。
いかにして継続していくか、この経過をよく反映させるように努力が必要です。
昼の仕事を終えて、ハサンの家にいくと、3,4歳の2人の息子さん(モハメド、アユーブ)が何やら服をめくっています。
よく見るとおちんちんが剥けており、周囲に血液が付いています。そうです、今日彼らは割礼を受けたのです。そして、羊が屠られたそうです。
男子のほうは、特に問題はないのですが、ここでは女子の割礼も行われています。これは女性にとっての一大問題であります。
ただ、やみくもに止めろとは言わずに、徐々に改善していければと思っています。ターゲットは今の子供たちでしょう。教育が大事です。
夜に再び、村の主要メンバーを集めて会議をしました。
水タンク購入に、いくらかかるかを提示しました。
みな、もうすでに知っていたようですが、正式に発表しました。全てをロシナンテスで賄うことはせずに、村の人たちにも協力して水タンクを購入したい旨、再度話すと、彼らも了承してくれました。さて、村人が話し合い、これぐらいしか集めることができませんが、と金額を言ってきました。
だいたいのこちらの予想通りの額で、では、残りはロシナンテスが支払いましょうとなりました。
次の話題は、学校に関することです。机や椅子がなく、地べたに座って授業を受けています。そこで、机と椅子の購入を、さらに、学校にはトイレがなく(ほとんどの家庭にトイレがないのですが)、生徒用にトイレの設置を計画しています。
この予算をどこから持ってくるのかは、ロシナンテスの力加減ですが、これも村人と共に計画を作っていきたいと考えています。その計画書を作成しようとしています。
最後に、ゴミ問題を話しました。
これは、この村だけではなく、スーダン全体あるいはアフリカもしくはその他の地域でも重要な問題だと思います。
ここでは、ゴミ捨ては外に投げ捨てることです。
今までは、自然が何とかしてきたのでしょうが、今の時代、ゴミが有害になることも多々あります。
村人がどう考えているのか知りたく、ゴミに関して質問しましたが、
みなゴミは有害であると認識しており、村の中でもゴミをなくしていこうという考えがあることが分かりました。
どうすればよいかを、村の人たちに考えてもらい、村を8つのグループにわけ、それぞれリーダーを決め、そしてクリーン作戦をやろうとやりました。
掃除の道具は、ロシナンテスから村への寄贈とすることにしました。すんなりとうまくはいかないでしょうが、まずは実践と行きましょうかね。
村人が口々に言っていたことは、この村をモデルケースにしようということです。
本当にそうなれば、素晴らしいですね。
川原尚行