スーダン2008.04.10
リファンドを勝ち取ったハフィーダ
昨年、救急車を引き取る際にいろいろとたいへんだったことは、
以前のブログでも書きました。
宛先が、地方政府だったので、地方政府が中央政府に対して税金を納めなくてはなりませんでした。
これが、ロシナンテス宛だと、別だったのですが。
もちろん、地方政府は税金を中央政府に支払うのを躊躇していました。
こちらとしては、外務省との引き取りの期限もあり、一刻の猶予もない時だったので、
州政府に掛け合い、口約束で
「ロシナンテスが一時支払いを行うが、あとで必ず州政府から返してください」
と約束しました。
こういう場合、ほとんど無視され、ロシナンテスにはお金が戻らないと思っていました。
しかし、わが優秀なローカルスタッフのハフィーダが粘り強く、地方政府と交渉を重ねてくれ、
ついに、州政府からロシナンテスへ換金されることになりました。
その額、約50万円です。
ハフィーダは、2月の終わりに彼女の婚約者であるムスタファを交通事故で亡くし、
1か月くらいは寝込んだのでしょうか、
しかし、こういうことは時が解決してくれるもので、
徐々に元気になっていき、仕事を精力的にこなしてくれています。
今回の仕事は彼女の力なくしては、できなったと思います。
彼女はムスタファの死を乗り越え、昇華していったのでしょう。
私は、バイタリティあふれる彼女が大好きです。
今では、ハフィーダは亡くなったムスタファの写真が欲しいというようにまでなりました。
当初は、こちらが写真を見せるのも、躊躇われるほどに落ち込んでいたのですが。
週末は、ムスタファの写真集作りに精を出すことにしましょう。
川原尚行