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スーダン2007.03.21

日本への長?い道のり 前編その2

「ボクラ」とはアラビア語で明日という意味。スーダンに来てすぐに覚える言葉。あれから1週間、移民局に行ってさんざん待たされたあげくに言われたのが「ボクラ」という言葉。予想通りではあるが、この後毎度のようにこの言葉に悩まされることになる。
翌日、別の用事が終わりバスで事務所に戻る途中、ビザを取りに移民局に行かせていたスーダン人スタッフから電話が。バスの中は騒々しく何を言っているかよく分からないが、何か問題があり来てほしいと言っているようだ。バスが向かっているのは反対方向ということもあり、「すぐ行く」と言ってバスを飛び降りる。さて、そこから移民局まではバスで1時間近くかかる。おんぼろバスの中はサウナ状態だが、窓を開けると熱風が吹き込んできて閉めているほうがまし。必要なお金はすでに払っているし、ビザを受け取るだけ、自分が行くほどの問題は無いかもしれないと確認の電話をしてみる。
よく話してみると、お金が必要だから持ってきて欲しいと言う。なぜお金が必要なのか聞いてみると、移民局が、提出していた書類をなくしたので再発行のためお金がいるのだと。そんな馬鹿な話があるか。書類をなくして迷惑をかけておきながらさらにお金を払えだと、抗議しろ!と、電話を切る。
そこから事務所までは約2キロ。40度を超える炎天下の中歩いて帰る。「ありえない」とつぶやきながら。
日本までの道のり、まだまだ遠し。
霜田治喜