事務局長 星野のスーダン渡航
2016年4月より、ロシナンテス3代目の事務局長に星野賢一郎が就任しています。熊本地震への対応、北九州でのインターン制度の開始、ロシナンテス主催での活動報告会(東京・北九州)など精力的に事務局の運営を行ってきております。今年の7月に、星野がスーダンへ初めて訪問しましたので、今回はそのご報告をさせていただきます。
ロシナンテス初代事務局長の海原六郎君、その次の大嶋一馬君ともに複数回スーダンを訪問しています。我々の事業の視察を行うと同時に、当地のイスラム文化にも馴染むようになり、スーダン事務所と日本事務局とがより円滑に仕事ができるようになりました。
現在もスーダンと日本の意思疎通のために、連日インターネットを使用した電話をしていますが、それでも現場を見ないとなかなか事情を把握できないことも多く、星野の今回のスーダン事業視察に至りました。
夕刻の到着で、我々にとっては若干気温が下がった感じでしたが、日本とはまた別の暑さがあります。星野にとっては暑さの洗礼だったようです。現地スタッフのラビアが気を利かし、自宅でスーダン料理を用意してくれました。クレープを発酵させたような味のキスラとヨーグルトサラダという、少し日本人にはハードルが高いスーダン料理での歓迎でした。長時間フライトの疲れもあったのか大変そうでしたが、ラビアが笑顔で出してくれた大盛のキスラを星野は見事に平らげていました。
現地駐在員の渡邊、田才、それに私と男所帯に星野も加わり、いっそう汗臭さが増す宿舎でしたが、そこでロシナンテスの今後に関して尽きない話を深夜まで行い、翌日早朝からはフィールドへ行くという日々を過ごしました。
フィールド訪問では、皆様からのご支援で建設できた診療所のあるアルセレリア村へ行きました。舗装道から外れてオフロードをひた走り、2時間以上かけて現場にたどり着きます。アルセレリア村では現在進行中の給水所の建設現場にも行き、進行状況を共有しました。また、村の人がふるまってくれる食事やお茶をいただき、スーダンの文化にも親しんでもらいました。
ハルツーム州保健省や巡回診療を行う我々のカウンターパートである地域保健局での話し合いにも参加してもらいました。5月にハルツーム州保健省のスタッフを日本研修に連れてきていましたので、星野とも顔見知りで、笑顔で挨拶をしていました。ちょうど星野の渡航中に、彼らの日本研修に関しての報告会がハルツーム州保健省内で開かれました。保健省のスタッフ以外に、スーダンのNGOのスタッフなど、我々の予想を超える多くの人に来てもらいました。研修生は長野県の佐久総合病院での地域医療、北九州の済生会八幡病院、福祉松快園、西野病院、くれたけ荘での介護の現場の視察を行い、その様子を発表していました。この詳細については、渡邊が以前ブログでご報告させていただいておりますので、そちらをご覧下さい。
https://www.rocinantes.org/blog/2017/08/study/
最終日は、ラビアがご両親の住む実家で食事会を開いてくれました。羊を屠り、スーダンのご馳走がずらっと並びました。ラビアには、最初から最後まで本当にお世話になりました。ご主人のモハメドも一緒で、昔懐かしい話で盛り上がりました。彼ら夫婦は、ロシナンテスで一緒に仕事をした経験があります。モハメドは、今はロシナンテスのスタッフではありませんが、いつもサポートしてもらっています。
スーダンを経験した星野と共に頑張って参りますので、今後とも、どうぞロシナンテスのご支援をよろしくお願い申し上げます。