日本の知見をスーダンへ。日本研修シェアセッション
こんにちは。スーダン事務所の渡邊です。
雨季になると涼しくなると聞いていたのにやっぱり暑いな、そりゃそうだ、スーダンだもの、と思う今日この頃です。
さて、ロシナンテスは今年5月に、スーダン人研修生とともに日本で地域医療についての研修を行いました。テーマは「日本の遠隔地で考える地域医療、スーダンで役に立つものは?」です。
研修にはハルツーム州保健省の職員を中心に5名が参加し、それぞれが日本で学んだことを普段の仕事に生かしたい、と嬉しい感想を聞かせてくれています。
しかしそれだけでなく、周りの同僚にもぜひ共有してもらいたいということで「日本研修シェアセッション」と題し、ハルツーム州保健省内で意見交換のためのイベントを7月27日に開催しました。
スーダンですので直前までなかなか準備が進まず、やきもきもしましたが(未だになかなか慣れません)、当日は20人以上の職員が集まり、熱い議論を交わしました。(途中停電でクーラーが切れたりしたので、本当に暑かったです。)
始めに、私から簡単に研修の意図や全体像を説明しましたが、残りはすべてスーダン人によるプレゼンテーションと意見交換が行われました。
日本研修の感想について、面白いなと思ったものを以下に記します。
・日本はスーダンと違って医療従事者と患者さんの関係が近く、とても良いこと。
・在宅診療は非常に大切。患者さんの生活背景を知ることができる。
・情報共有が進んでいる。ただレポートをあげるだけでなく、それに対してフィードバックもあり、双方向の情報共有があるところが素晴らしい。
「日本研修シェアセッション」は参加者の方々に好評だったのではないかと思います。これが議論で終わるのではなく、遠隔地という医療を提供することが難しい場所で、どうやって医療を行っていくか。スーダン人の間で少しでも考えるきっかけになったらいいなと思っています。
なお、この「日本研修シェアセッション」には当団体職員だけでなく、独立行政法人国際協力機構(JICA)の職員の方にもご参加いただきました。ありがとうございました。