スーダン2017.08.07
巡回診療・診療所視察
こんにちは!スーダン事務所の田才諒哉です。
ロシナンテスでは、月に1度、約2週間かけて29の無医村地域をまわる「巡回診療」事業、3棟の診療所をつくる計画の「診療所建設」事業を行っています。今回は、巡回診療および、すでに完成し運営の始まっている診療所の視察に行ってきましたので、そのご報告をさせていただきます。
巡回診療視察
毎月実施している巡回診療の視察ですが、まずは砂漠を駆け抜けている巡回診療車のスタッフと連絡を取ります。今どの辺りにいるのかを確認し、その地点を追いかけて我々は向かいます。ですので、当日までどの村の視察ができるかは正確に特定ができません。
このときの巡回診療車は、アルハムダ村という、私たちが巡回診療を行っているエリアの中でも比較的大きい村で活動が行われていました。数時間の滞在でしたが、巡回診療には病気の子どもを連れたお母さんや、産後5日しか経っていない母子、乳幼児健診のために子どもを連れてくる方々など、多くの村人が訪れてきました。
診療所視察
診療所運営の視察では、本プロジェクトのカウンターパートであるハルツーム州保健省のスタッフにも参加していただき、「土とレンガの診療所プロジェクト」で建設した1棟目の診療所のあるアルセレリア村を訪問しました。診療所では、ワクチン接種の様子などを見させていただきました。
この村の診療所は、建設が完了し運営もスタートしておりますが、運営が軌道に乗るためにはまだまだ課題もあります。どうしたら良好な診療所運営を継続できるか、今回一緒に視察を行ったハルツーム州保健省や地域保健局のスタッフとの議論を今後も重ねて参りたいと思います。
スーダンはいつも通りの暑い時期が続くとともに、雨季のシーズンになりました。このような過酷な環境の中で、2週間砂漠を駆けまわりながら診療を行う巡回診療スタッフ、村に住み込みながら診療所で検診を行うスタッフの方々には本当に感謝です。
これからも1人でも多くの人たちに「医」を届けるため、プロジェクト関係者の方々と力を合わせて活動を行っていきたいと思います。