特定非営利活動法人ロシナンテス

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スーダン2007.03.20

日本への長?い道のり 前編その1

久しぶりに日本に一時帰国することになった。しかし帰国するまでには長い手続きが必要になる。というのも、私のビザはNGOということで長期滞在のレジデンスビザになっており、スーダンを出国するには出国ビザを取らないといけないからだ。これはスーダンで働いて税金も払わず国外に逃げられるのを阻止するためのようだ。私の場合はNGOなので、税金は免除されているから、税務署から免除されていることの証明書をもらう必要もある。今回はさらに私のビザが3月下旬に切れるので、出国ビザを取る前にビザの延長をしないといけない。それぞれの手続きが3週間ほどかかるので、4月9日に出国する予定で、ビザ延長手続きを始めたのが2月の中旬、これが長い闘いの始まりとなった。
最初にビザ延長だが、まずNGOを統括する官庁のHAC(Humanitarian Aid Commission)からイミグレーションオフィス(移民局)に自分はNGOのスタッフでビザ延長を許可して欲しいといったレターを書いてもらわないといけない。その申請をすると3日後に受け取りに来るように言われる。3日後に受け取りに行くと予想通りまだレターは出ていなかった。今まで、3日後、1週間後と言われてその通り書類が出てくることはまず無い。大体、抗議をしてやっと翌日出るというのがいつものパターン。この日は木曜日で、スーダンは金曜日が休み、土曜日はHACの受付は休みなので、レターをもらえたのはさらに3日後となった。
さて、HACからレターをもらい移民局へ。スーダンの役所ではまず英語が通じない。外務省の受付ですらアラビア語しか通じない。ということで、今回から新しく雇ったスーダン人に、こういう手続きをしてもらうことになった。ところが、手続代行ということでそのスーダン人がNGOのスタッフであることを証明する警察署発行の正式なIDが必要という。こういうこともあるかと、ロシナンテスのスタンプ、代表サイン入りの手続代行を依頼しているというレターを用意していたのだが、法律が変わってIDしか受け付けないという。ID発行にはまたまたHACからのレターが必要。HACに行くと、レターを出すのに1週間かかるという。自分でやればいいのだが、今後のこともあるのでID所得の手続を申請、また特別にスーダン人スタッフがロシナンテスのスタッフであるとのレターを書いてもらう。翌日そのレターをもらい移民局へ。そしてようやくビザ延長の申請を受け付けてもらった。ビザは1週間後に出るという。
日本への道のりは始まったばかりだ。
霜田治喜