スーダン2008.02.26
龍児の旅立ち
龍児が旅立りました。竹友がいるイエメンにです。
龍児は、アラビア語の勉強、さらにイスラム教の独特の法体系である
シャリアを学びにスーダンにまでやってきていました。
住むところに困っているとの話を聞き、
「じゃあ、ここに泊るか」と声をかけました。
それから、彼は我がロシナンテス事務所兼住居に居候しはじめました。
外部の人いわく、我々とは毛並みの違った人。
そう、彼は都会人です。
言葉づかいからして上品な感じです。
そして、我々がどうしても手をつけられなかった荒れた倉庫をも
メスをいれ、きちんと片づけてくれました。
彼の本業は勉学です。もちろん、良く勉強していました。
イスラム教徒でもない彼が、シャリアを勉強して何になるんだ!
とは、大半の人が思うでしょうが、彼には見えるものがあるのでしょう。
学問というのは、一見して無駄と思われるようなものでも、
将来、必ず社会の役に立つ時が来るものです。
どんな分野での学問でもそう思います。
逆に実利にみを追いかける学問だけを特化していては、
その国家の繁栄は長くはないとおもいます。
龍児の最終目的地は、サウジアラビアです。
竹友のいるイエメンでアラビア語に磨きをかけ、サウジでシャリアを
本格的に勉強するようです。
いつの日か、龍の児が本物の龍になって私の目の前に現れてくれることを期待しています。
「頑張れよ、龍児!」
川原尚行