報道と現実
いまだに体調が悪い川原さん
昨晩解熱剤を飲んだ
当然熱は下がった
なのに、よくなったと勘違いして
DVD「ダーウィンの悪夢」なんぞ見てしまった
ご存知でしょうかこの映画
タンザニアのヴィクトリア湖
半世紀前に放たれたわずかな数の肉食魚ナイルパーチが
湖の生態系を崩しつつあるという現実と平行して、
タンザニアの劣悪な生活が映像化された話題作だ
映画を見ると、タンザニアには漁師と娼婦、そしてストリートチルドレン
しかいないような錯覚に陥ってしまう
多分、これを見た多くの人がそのようなイメージをタンザニアに抱くだろう
ところが
「こんなの一部だよ」と・・・
私がスーダンで聴く限り
タンザニアのイメージは
美しいビーチとブーゲンビリア(とビール)
迫力ある真のサファリ
仲のいい家族の風景
私にとっては、「そこは天国?」というような憧れの国なのだ
悲惨な状況のタンザニア
美しいタンザニア
どちらも真実
スーダンにいて
「あれ?なんでスーダンが悪者になったような報道なの?」
「あれ?アメリカって英雄的扱い?」
「国連っていつも正義なの?」
なんて驚くこと、しばしばあり
写真に映る美しい富士山
いざ登るととごろごろと石だらけの富士山
どちらも富士山
えさを狙う獰猛なライオン
子供をあやすやさしいライオン
どちらもライオン
ある部分だけを見てそれが全てだと勘違いしてしまう
でも、ものには正があれば負もある
争いの原因が2つも3つもあることがある
報道は、どこまで真実を情報化してくれるのだろうか?
さて、今朝からまた熱がぶり返した川原さん
解熱剤を使ったら当然熱が下がって
効果がなくなれば、また熱があがる
「治ったと思ったのになぁ」
ロシナンテスを立ち上げた川原さん
医者のくせに薬の作用を考えず治ったと勘違いする川原さん
どちらも川原さん・・・
菅井 悦子