スーダン2008.02.18
ロシナンテス・スタッフ御尊父の逝去
先日、お見舞いに行ったロシナンテス・スタッフであるムスタファのお父様がお亡くなりになりました。
ちょうど、私たちがお見舞いに行った直後のことでした。
私たちが行ったときは、もう話すことはほとんど出来ない状態でしたが、安らかな顔で我々を見つめてくれました。
ムスタファは医療関係者でもあり、大きな病院への搬送を考えていたようですが、村での静養を勧めていたところでした。
多くの家族に看取られての最期だったと思います。
裏には、村々を見渡せる小高い丘があり、そこから見る夕陽は格別のものがありましたが、お父様は何度となく、その夕陽を眺めていたのでしょう。
自分の生まれ育った村で、多くの家族とともに最期まですごすことが出来、幸せだったのではないかと思います。
亡くなった後、弔問にうかがいました。
遺族の方が言っていました。
「お父さんは亡くなったのではない、我々がいるし、我々の中に彼は生きている」
地位、名誉、名声、金・・・、いくら生前に備わっていても、亡くなる直前に”幸せ”と感じることは、別のことだなと思わされました。
また、あの村を訪れたいと思います。
川原尚行