スーダン2007.02.01
ギニアワーム
昨日、保健省に行きました。
久しぶりに国際保健局長に会うことが出来ました。
そこで、活動状況などを説明しました。
そこからの情報ですが、来週スーダンにカーター元米国大統領夫妻が来られるとのことです。カーター大統領は政界引退後は積極的に世界の疾病対策に取り組んでおり、それが評価されてノーベル平和賞を受賞しています。
スーダンでは、ギニアワームという寄生虫撲滅計画を推進しています。ギニアワームは、汚染された水を引用することによって下肢を中心に潰瘍を形成する疾患で、スーダンが世界最大の発症数となっています。
日本政府もカーターセンターを支援しており、私が医務官だった時代には、慶応大学教授の竹内先生、前長崎大学教授、現ユニセフの国井先生とともにアトランタで開催されたギニアワームに関する国際大会に参加したこともあります。
そこでの講演は、大変素晴らしく米国の良心を見たように思いました。
日本の政治家も政界引退後はこのような活動をされるのも如何かなとも思います。
米国スーダン関係は良好とはいえませんが、各方面のアプローチから雪解けが始まるのかもしれません。老いて尚、スーダンまでも足を運ばれるカーター大統領に敬意を表します。
川原尚行