熊本での活動報告 Vol.3
こんにちは。インターン生の大庭です。
熊本ブログの3回目となりました。
第1回目は「熊本の現状」。第2回目は「熊本の人」について。
最終回の今回は「熊本のこれから」について私が感じたことをお話します。
熊本地震が発生して、7ヶ月が経ちました。
“皆さんが最近で一番最後に、熊本地震の報道を見たのはいつですか?”
最近、日本各地で災害が相次いだこともあり、熊本地震の報道が少なくなってしまいましたよね。
どのチャンネルでも同じ熊本地震の情報が流れていた発災直後から、
たった7ヶ月で、パタリと報道がなくなってしまいました。
「テレビで見て思い出した」
何かきっかけがなければ、思い出すことは少ないのではないでしょうか。
一瞬、関心が高まっても、持続しないのが“災害”というものです。
「報道がなくなったから終わり…?」
決してそうではありません。
先日、私は久しぶりに熊本へ行ってきました。
発災直後、熊本市の災害ボランティアセンターが設置されていた場所では
イベントが開催されていました。
【辛島公園前 5月4日の熊本市災害ボランティアセンター】
【辛島公園前 11月20日の第11回熊本県畜産まつり】
一方で、まだ家にブルーシートがかかっていたり、重機が入って家の解体作業をしていたり、傾いていた家が全て取り壊されていたり…壊れたものの片付けが優先して作業されていました。
家や道路などは、目に見えるもの。物理的なもの。
「じゃあ、目に見えないものはどうなっているの…? 被災者の心の復興は?」
正直、心は目に見えるものではないので “復興” と言われても難しいです。
心はどのものさしを基準にして測ればいいのか、わかりません。
何を基準にして、「元気になった!」と言えるのでしょう。
そもそも、人によってものさしは違うのだと私は思います。
目に見えるものほど、手がつけやすく、目に見えないものほど、手をつけにくい。
だからこそ、人の心に寄り添う事が必要なのではないでしょうか。
そして、私がこれからの熊本復興に必要だと思う事、
それは「教訓を我が事にする」という事です。
今の熊本は、ようやく避難所が閉鎖し、避難している方が仮設に移動しています。
被災された方は、熊本地震を経験しているからこそ、これまで以上に自分の身を守るために備えをしていると思います。
しかし、災害は日本全国、どこでも起こり得ます。
そのために、災害の経験を未来に活かすことが必要なのではないでしょうか。
熊本地震を他人事だと思わず、自分の身にも起こりうることだと思って考えてみてください。
それが、熊本に寄り添うことでもあると、私は感じます。
熊本地震の復興はこれからが正念場。
一人一人の力は小さいかもしれませんが、それはロシナンテスの名前の由来のように
集まれば大きな力になるのです。
ロシナンテスでは、できる限り熊本の人たちに寄り添いながら一緒に手を取り合って
前へ進んでいこうと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。